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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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210/222

第209話戦利品の報告会

 イベントが終わってもまだ休みはもう少しだけ続く。


 移動時間も短いし、極めて迅速に帰ってきたダンジョン内で、僕らはしばしマッタリと時間を過ごしていた。


 何時ものカフェ拠点で自慢の戦利品の数々(一般向けオンリー)を披露しあっていると、僕のターンで実際にすべてのヴァルキリーをお披露目する場面で、立ち上がった浦島先輩は拍手を始めた。


「感動した……。期待以上だよワタヌキ後輩! 君ならやってくれるとっ……やってくれると思っていたよ! 2m巨女の女神を総勢32体ぃ!? そんなエッ……美麗な眺めがあるだろうか! ここまでのエッ……極めて効率的な方法……普通じゃ実行することもできないよ! ああ、ちなみに全部褒めてるから! 悪いインターネットに感染してしまってね!」


「……あははは。なんと、ダンジョン用の服の販売に強い知り合いもできまして、着せ替えも可になる予定ですよ?」


「マ? 紳士極めすぎじゃない?」


「ええぇ!? そんな知り合い、いつ会ったんでござるか?」


 桃山君は服の方に食いついたが、もちろん桃山君もよく知っている方である。


「桃山君も会ってるよ。ホラ。ハバキリ君の白ランの……」


「ああ。あの店員さん!……確かに。レベル高そうでござった。あの白ランも絶対オリジナルでござろうし……」


「やっぱりそうだよね? 売り物かも怪しいとは思ったんだ。やたら質が良かったから疑問符つけてたけど」


「プロの仕事はプロの仕事でござるよねぇ。裏地もしっかりしていて、仕上げも丁寧……素人の仕事ではなかったでござるよ」


 おお、桃山氏。チェックが細かいな。


 僕は疑惑だったが、桃山君は確信をもってアレはただの商品ではないと断言できるようだった。


「誰が作ったかわからないけど……ちょっとあの店員さん自作説あるんだよなぁ」


「そういう職人さんと繋がっているだけでも、すごくいい縁でござる。というか拙者の作品も見て欲しい」


「アグレッシブになっちゃって……。きっと桃山氏の作品なら、世界をひっくり返せるよ」


「……冗談抜きでそうなりそうだとも感じるから怖いんでござるけどね、デザインとかそういうところではない感じで」


「そういう不安あったのか桃山氏……」


 そりゃあるだろうと桃山君は目で訴えていたけど、知らないふりをしておいた。


 僕だって気にならないことはないが、気にしすぎるのも正直よくない。


 日々ラインは更新しないとヴァルキリー30体以上もテイムして来るわきゃないって話だった。


「白ランについて詳しく聞きたいところだけど……でも何だってこんな数を?」


 そして龍のちびっ子と炎の虎と不在時の埋め合わせコミュニケーションを取っていた龍宮院先生は訝しげに僕に確認したが、そんなもの一番の理由は決まっていた。


「もう始まっているでしょ? ダンジョン大改造計画。 僕は今のところ聖属性のモンスターしか大量にテイムできないんですよ。だからちょうどいいかなって」


「ちょうどいいかなって。まぁちょうどよかったんだろうけれども」


「今いる天使は魔法使いタイプで、力仕事には向かないもので。浦島先輩にも負けてられないなって頑張りました」


 それにこれで店長と大々的にばれても、不名誉なレッテルも回避できるはずである。


「ワタヌキ君は本当に……なんというか称号集めに余念がないなぁ」


「!」


 浦島先輩? 称号集めとか怖いこと言わないでください? 


 そして今ついた称号を是非とも教えて欲しいのですが?


 戦々恐々としている僕に浦島先輩は挑戦者を見るよな目をして、微笑んだ。


「まぁいいね。その挑戦受けて立とうじゃないの。それで? どんな構想練ってんの?」


「……ええっとですね。いやまぁ張り合ってるって言っちゃったんですけど、やろうとしていることは浦島先輩に便乗だったりします。ほら手始めに天使たちの家。あれ作ろうかなって」


「ああ! いいじゃん。どんな家にするの?」


「はい! ここに空飛ぶ島でもこさえようかなって!」


「「「…………」」」


 中々のアイディアだと思っていたんだけど、披露したらみんな黙った。


 えぇ? そんな意外? だって浮いてる岩とか、けっこうダンジョンの中にもあったでしょ?


 飛べるモンスターを住まわせるなら当然選択肢に入って来る僕は、かなりゲーム脳だった。


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ラピュタ?それともフロートテンプルかな
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