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『速記者のアリと朗読者のハト』

作者: 成城速記部

 速記者のアリが、速記競技会に出場して速記を書いていたとき、原文帳があと一枚足りない、という事態に陥ってしまいました。朗読は終了しているのですが、書く紙がないというのは結構な困り事です。

 朗読者のハトは、この様子を見ていました。ハトは、さも当然であるかのように、反訳用紙の配布を始めました。本来必要な枚数より一枚多く。

 速記者のアリは、その意を察して、反訳用紙に最後の朗読部分を速記し、事なきを得ました。

 別の日、同じ組み合わせで、速記競技会が行われました。今度は朗読者のハトが、小さな読みミスをしました。アリは、朗読者の恥ととらえられかねない読みミスをかき消すため、大きなくしゃみをしました。速記者側が雑音を発したのならば、朗読者のミスにはなりません。すばらしい反射神経です。

 速記に携わる者は、虫や鳥ですらも、恩を忘れないものです。



教訓:正しい行動ではないと思う。

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