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僕は世界一正直者です  作者: ふれい
第二章 『業を背負って』
40/44

◼️◼️『ーーーー』

 うーん。どうしたものでしょうか。


 私は、今、神様の勤めから外れています。


 何故って? 疲れちゃったからですよ。


 人間って醜くて、脆くて、汚らしいですもん。


 あ、いや、でも、私の自慢の子達は違いますよ!


 えーと、名前は、何だったか忘れちゃいましたけど、ええ、良い子たちです!


 あー、そうですね。

 季節に関する名前を付けた子が一人いたような気がしますね。


 春夏秋冬......どれかだったような気がします!


 ま、どうでもいいかもですね。

 あの子達が生きてさえいれば、どうにでもなりますし。ええ。


 え?

 子供を作った理由?


 えへ、そんなの決まってるじゃないですか。


 母親になりたかったからですよ。


 辺鄙な理由とかいります?


 いや、そりゃあね。

 デキ婚とかって世の中には存在するみたいですけど。

 母親になってみたいなあって願望を携えている女性って、多いと思いますよ?


 でも、地球っていう狭いコミュニティだけだと、色々不都合があるんですって。


 経済面とか、精神面とか。


 私なら、そんなの気にせずに生きていけるんですけどね。


 でも、そんな愚かさも愛しいというか。


 そんな人たちを俯瞰して、可哀想だなあって思う瞬間が、一番生を実感しますよね。


 なーんか、正義の女神だとか呼ばれてるみたいですけど、私だって生き物なんですよ。

 

 人の不幸は蜜の味、でしたっけ。

 良い言葉ですよね。

 誰が最初に言ったか知りませんけど。

 

 うん、その通りだと思います。


 いくら正義の女神様でも、他人の不幸は美味しいものなんです。


 それに加えて、私には一切不幸は降りかからないんですよ。


 そりゃそうです。

 私は、嘘吐きですから。


 地球でもね、上手く嘘を吐ける人間が、勝者になりやすいんですよ。


 嘘ってのは、なかなかに便利で、上手く扱うべき道具です。


 そんな嘘を使いこなせない我が子たちも、ああ、愛しい。


 あはっ、こんなんじゃ、忌み嫌ってる人間たちと私って同類ですね。


 まあ、当然ですよね。


 ーー彼らは、私から産まれたんですから。


 ちょっとカッコつけた結果、語弊ある言い方になっちゃってますけど、強ち間違っちゃいないですよ?


 今、私の話を聞いてる貴方も例外じゃないです。


 ......そういう意味では、あの子は上手くやってると思いますよ。


 世界の真理に気付いておきながら、そんな素振りを一切他人に見せてません。


 立ち振る舞いが、非常に上手。

 もしかしたら、彼の中ではそんな素振り自体が出来ない状況下にあるのかもしれませんが、いずれにせよ上手いことやってることには変わりないですよね。


 ああ、我が子、愛しい。


 名前が思い出せないのだけが、ちょっぴり残念ですかね。


 いや、無理もないと思いません?


 そもそも、正確に言えば私の子じゃないですし。


 あ、色々口が滑っちゃってますね。

 良くない癖です、反省。


 ......私の無駄話に付き合ってくれて、どうもありがとう。


 そういうわけで、貴方は『知りすぎ』ちゃいました。


 そんな悪い子には、お仕置きです。


 それじゃあ、またね。


 ーーーー。




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