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新・迷探偵ゴメンさん  作者: 小説家見習い。
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たった一つの真実も見抜けない見た目は大人頭脳は子供その名は迷探偵ゴメン

ある日、急に見た目だけが大人になった従一郎君、なんとなく食つなぐために探偵になった!

五面逸二郎と名乗り、複雑怪奇難題を解き明かせない!

どうする!?どうすんのよ?!

 春のいい天気の日。2020年の時世の事柄があり卒業式も入学式も簡素化あるいは自治体によって行われない状態である。そんな中、中学生になった髙橋従一郎は退屈な日々を送っていた。「たった一つの真実も見抜けない、見た目は大人、頭脳は子供、その名は迷探偵ゴメン!」と概要まで完成してしまたため高校生だと中途半端な年齢であり金田一なんちゃらとかぶってしまう。小学生が主人公ですと、冒頭時世の事柄に入学なんちゃらと書いてしまった手前、主人公が小学一年生だと今後続けていくのが不安だったため間の中学生にしたところである。とここまで書いたが入学直後の小学生でなくてもよかったのではと後悔するが執筆を続ける。

 閑話休題。いつものように公園で逆立ちサッカー鬼ごっこをしている真っ最中だ。盛りだくさんのこの遊びは逆立ちしながらサッカーボールを蹴りゴールに向かうが逆立ちの鬼に邪魔されないように行われる最新の遊びなのだ。それ相当の体力と漫画的な感覚が多分に要求される。後少しでゴールという所で邪魔することができた。そうだ今僕は完全に鬼なのだ。鬼役は大変だ角を付け顔を青か赤に塗らなくてはいけない。お金もかかる。まぁそんなことどうでもいいと逃げ回る友達を尻目に僕は帰宅しようとじりじりと友達との距離を開けていった。お腹が減ったのだ。思春期はちょっとしたことも言えずに恥ずかしいと思ってしまうのだ。そして距離といっても『気持ち』の距離ではない。きっと。

 そうしていると僕の視線は回転し青い空だけになった。急にだ。場所は公園の端にある鬼のぐらんぐらん揺れる遊具のその後ろの古い石垣の所で。その後、鈍い痛さが全身に伝わった。チクっとかの痛みではない。瞬時にやばそうだと思う。10数秒動けない。周りは湿っている。黒と茶色のコントラストがある。上と思われる向きには青い空がまだ写っている。

『あだででだ!なんでこんなところに!』

従一郎は穴に落ちたのだ。そこまで深くはないが165センチメートルの従一郎の身体が簡単に入る大きさだ。立ち上がればまぁまぁ安易に抜け出せそうだ。その時尻に違和感を感じる。先ほどは大きな衝撃が大きすぎて分からなかったがチクっとする感覚もあったようだ。今まで見たことのない部品の様な何かが右の尻たぶに刺さっている。恐るおそる抜いてみる。傷は深くはない。簡単に抜けた。その何かを狭い穴の中、目の前に持ってきてみる。何だろうか?最近見たテレビでやっていたオーパーツというものに似た印象だ。血は出ていない、きっと擦り傷みたいなものだろうと特に気にせずに穴から出た。オーパーツに似たそれは穴に捨てた。

そうだ僕は腹が減っていたんだ。

『マジ帰ろう』

そうぽつりと独り言を呟いて家路につく。

 帰宅途中にすれ違う人が僕を見る。それも一人ではない。そして不安げな表情や横目で関りを持たないように見る。井戸端会議のおばさん連中はいつのまにか小声になっている。不思議な感覚を覚え家に入る。

『ただいたー!おかもーす!』

ふざけてみた。これも大変にいけなかった。お母さんが完全に腰を抜かしている。

『イヤーおぇー!』

逃げ回るお母さん。そのおふざけにのる僕。しかし、何か雰囲気が空気が違う。まじ逃げだ。その時玄関にある鏡に知らないおじさんが写っている。

『うおっ!?だれだお前!』

と同時に気持ち悪くなる。それは自分と同じ動きをしている。しかも、学ランに袖を通している。右ポケットには『髙橋』きちんと梯子高になってやがる。まぎれもないこれは僕だ。だからか!ここに来るまでのあの冷たい視線。こういうことだったのか!と考えるのもつかの間大きな悲鳴と投げ飛んでくる玄関の装飾品に驚き走って家を出る。嘘でしょ。嘘でしょ。パトカーのサイレンが次第に大きくなってくる。そして、すれ違うパトカーがドップラー効果を残して抜けていくのを確認してからもっと路地の奥へと平常心を装いながら歩いていった。

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