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27話.わたし、落ち着かない

お久しぶりです。全然更新していなくてごめんなさい。

恋人がアイドルだった、そう聞かされて驚かない人はいるだろうか。いや、いないだろう。だって、わたしは芸能関係の仕事じゃない。アイドルと出会うことなんてほぼゼロに等しいでしょう。


多分出会えたのは奇跡に近い。それから………わたし、ファンに抹殺されないかな??だって、だって!アイドルだよ!?


ファンのみんなはきっと、ゆうくんをとても大事に思っているはずだ。だって、みゆを見ていても思う。とても愛して、大切そうに話をする。それをこんな奴が横からかっさらって奪っていったなんて。アイドルは夢を売るのが仕事だ。


それに、ゆうくんだって、ファンが大切だろうし、仕事だって毎日あんなに頑張っている。きっと好きなんだろうと思う。それを、奪うかもしれない覚悟で君と居る。そんな覚悟、わたしにあるだろうか。


考えてもわからない。色々なことが起こりすぎて。でも、これだけは言える。人を好きになってしまった事実は変わらないし、気持ちはすぐ変えられるようなものではない。


この人のことが大好きで。心が痛いくらい大好きで。


この人と一緒にいたいって心の底から思う。だから……だから、この先どうなるかなんて誰にも分からないけれど、この気持ちにかけてみたいって思った。


ゆうくんとずっと一緒にいたい。ゆうくんの傍で笑うのはわたしがいい。


ギュッと目をつぶり、下を向くゆうくんの手にそっと自らの手を重ねた。目同様ギュッと痛いくらい握られた手。ゆうくんだって、きっと怖いんだと思う。


「うん、私、ゆうくんと一緒にいるよ。………好きに……なっちゃったから今更変えられないよね」


生半可な気持ちじゃ一緒にいられないのはわかっているし、自分の気持ちがこれでいいのかもわからない。


でも、これから先、この決断を後悔することはきっとないと思う。わたしは、たとえそれが茨の道でも後悔しない道を選ぶことにした。



それから、わたし達はソファーへと移動することにした。机に座って話していると堅苦しいから、というのが理由だ。


でも、いざ移動するとなると、


「………陽葵?」


なんでかな、ゆうくんの隣に座れない。


さっきまでの会話は夢みたいにふわふわしていたけれど、なんかこの人のこと好きなんだ、とかこの人と恋人なんだって思ったら、隣に座れない。近づくのが……なんだろう、嫌じゃないんだ!決して。でも、緊張するというかなんというか。変に実感したというかなんというか。


心臓がうるさい。落ち着かない。


ソファーに座ったゆうくんが不思議そうにコテっと首を傾けてこちらを見ているのがわかる。分かってる。私、なんか変だよね。自分でもそう思う。でも、そんな視線さえ、なんか見ていられなくて全力でふいっと逸らした。逸らしてしまった。


目が!合わせられない!!!


「陽葵……?どうしたの?座らないの?」


ゆうくんがそう言うので、わたしはなんとかソファーに座る。だが、それはゆうくんが座る場所から少し離れたところに、浅く。自分、何やってんだって思うけど、身体が言うことを聞かない。こんなの初めての経験だ。


自分の身体ってこんなにコントロール出来ないものだったっけ??


「………?」

「………」


ちらりと横目でゆうくんを見ると、やはり不思議そうに首を傾けていた。こちらをじっと見ている。


「……うぐっ」


変な声が!漏れたっ!それはもう、乙女らしからぬ、カエルが潰れたような声だ。……そんなこと思っている方が乙女らしくないって?知ってる。


「なんでそんなに遠いの?」

「……わかんない……けど、なんか……無理……」


そういうと、少しの沈黙が二人の間に落ちた。


「無理……?僕のこと、嫌いになった??」

「ちがう!!そうじゃない!!」


ついで、ゆうくんの悲しそうな声が聞こえる。その声に、恥ずかしさも緊張も忘れて慌てて声の方を向くと、捨てられた子犬のようなうるうると潤んだ瞳とかち合う。うぐ、なんだ、この可愛さ。どうして?なんで?とゆうくんの瞳が言っている。


説明しなきゃいけないけれど、自分にだってわからないんだ。だけど、もう、分からない気持ちを分からないなりに説明することにした。だって、分からないんだもん。


「……嫌いなんじゃなくて……き、緊張するというかなんというか、心臓が痛いっていうか、キュッてなるというか……」


自分でも何言ってんのって思う。言葉も無茶苦茶だし、何より行動が無茶苦茶だ。だって、今までは普通に接してきたんだもん。なんなら、同居していたし。


ぽつりぽつりと言葉をゆっくり落とす。もうこれは絵に描いたような、しどろもどろだ。……しどろもどろは絵に描けるのか……?なんて見当違いなことを考える。


「そっか、そっかー。そうかー」


私が言い終わると、さっきと打って変わってどこか嬉しそうな声が聞こえてきた。その声にバッと顔を上げると、ころころと楽しそうに笑うゆうくんの姿。いや、かっこいい。天才的にかっこいい。


や、やっぱり目、合わせられないんだけど。でも、これ以上そっぽを向いている訳にはいかないので、頑張って目を合わせる。


「え、何?」


「ううん、何でもー。大丈夫、これから慣れるよー」


なんでそんなに嬉しそうなわけ??私、本当に分からないんですけど!?

えー、久しぶりです。花川と申します。

忘れ去られてないといいな……忘れ去られているでしょうけど苦笑

去年は忙しすぎて(というよりはじめてのことが多すぎて)手が回らなかったんですが、今年は頑張って書いていきたいな……(´-ω-`)


新年早々挙動不審爆発の陽葵ちゃんです。

もうね、分かりやすいんだよ、あんたね笑


ゆるーく頑張ります。またよろしくお願い致します

(*^-^*)

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