誕生祭記念!陽葵と結希編 1
10月20日は!結希の誕生日ー!!
ってなわけで、誕生日短編を作りました!
よろしくお願いしますー。
寒さが日に日に増していき、木々の葉もそれぞれ明るい色を付け始めた。秋もだいぶ深まってきたこの頃。
そんな季節が冬の準備をし始めている今日、10月20日。この日は私の恋人である、蒼羽 結希の誕生日である。
そして!なんとその夜は一緒に彼と過ごせることになったのである!!お昼は仕事で忙しいけれど、夜は少し早めに帰って来れるらしい。貴重な時間を独占できるのだ!幸せ、幸せ。
そんな彼のために、今、誕生日会準備をしている。とりあえずケーキと誕生日用のご飯は必須でしょう。あとは、飾り付けを昨日のうちに買っておいたから飾らないとダメだね。
そして、買っておいたプレゼント、出しておかなきゃ。前々から買っておいたからバレないようにクローゼットの奥に隠しておいたんだよね。
さぁさぁ、大忙しだ!
私は朝とは思えない元気さでよしっ!と言いつつ腕まくりをした。
★
ひとまず料理作りに取り掛かる。作るものは唐揚げと生春巻、パエリア、味噌汁。
ちなみに料理はゆうくんの好きなものである。ジャンルとしては中華、スペイン料理、和食とバラバラだが、好きなものを食べさせてあげたいから全部叶えることにした。
そして、それに加えて少し摘めるような、所謂フィンガーフードなんかも用意する。
はちゃめちゃでもジャンルがあってなくてもおかしくてもいいんだ、ゆうくんが喜んでくれるなら。
そして、誕生日ケーキも手作りする予定だ。
意気込みいっぱいで作り始める。
唐揚げは揚げるのを直前にするために、下処理や味付けなどだけ終わらせて、タレに漬け込んでおく。
パエリアは炊飯器で作るものにした。玉ねぎをみじん切りする時に涙を流したこと以外は始終上手く行きました。
玉ねぎってなんであんなに目が痛いんだろうね。栄養価のある成分だろうことは間違いないけれど、もう少し自重してほしいね、玉ねぎさんには。
それから、味噌汁はいつも通り。これもゆうくんのリクエスト。いつもと変わらない味噌汁が飲みたいって言われた。
なんでも、ゆうくんの実家では味噌汁が出たことがないらしい。「陽葵のお味噌汁が僕のお味噌汁って味なんだよ」と言ってへにゃりと笑っていた可愛い人。そのためにも頑張らなきゃね!
そんな感じで料理はちゃんと出来ました!あとは温め直したり炊けるのを待ったりするだけだ。
★
その後部屋の飾り付けに移ってそれを終えてから、今度はケーキ作りに移った。今日作るのはベイクドチーズケーキである。横にフルーツをカットして添えるつもりだ。
こっちも頑張るぞ!
そんな風に張り切りすぎたのが少々いけなかったのかもしれない。
「えっ、まじですか」
オーブンがチン♪と小気味良い音を立てたので、フルーツをカットする手を止めて、駆け寄りオーブンを開けた瞬間、私はオーブンの前で思わず立ち尽くした。
目の前には黒焦げの……ベイクドチーズケーキになる予定だったもの。お馴染みの展開すぎる。
どうやらオーブンの温度設定を誤ったらしい。こんな失敗、いままであったかしら。うん、思い返してみてもない。
「やっちゃったよ……」
はぁぁと大きなため息が漏れる。
どうしよう?今から作り直す……?
でも材料ももうほとんど残っていないし、時間だってない。約束の時間はもうすぐそこだ。
あー、どうしよう……!
と思っていたら、ちょうど……
ピンポーン♪
誰かが来訪した音。この時間にやって来るのはもちろん一人しかいない。
「ゆうくん……」
結希の誕生祭とか言いながらまだ結希は名前しか出てませんね……!次は出ますよ!
さて、ピンチの陽葵!どうなる!
お楽しみに!!
【Information】
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@YunaHanakawa09