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14話.わたし、ご飯を作る

 何とか月曜日までの仕事を終え、私は買い出しをしてから家に帰る。


 ちなみに、買い出しは消費期限が早いもの_例えばお肉とか__以外は大体のものを1週間分くらい纏めて買っておいて、それを元に料理をしていく。そして、途中足りない物があったらその都度買うというスタンスを取っている。


 仕事が詰まって忙しすぎる時とかはその買いだめが役に立っているので、このスタンスは変えないつもりだ。


 帰宅をすると、当たり前だが家の明かりは消えていた。なんか少し寂しい。今までなら当たり前だったのに。そんなに大きな部屋でもないのにひどくガランとした印象を受ける。


 ここ数日帰ったらいたし、朝も「いってらっしゃい」って言われたからかな?


 たった数日で人恋しくなる自分に少し苦笑しながらとりあえず買ってきたものを冷蔵庫に詰める。それほど大きくない冷蔵庫は食材によりすっかりパンパンになってしまった。


 よし、夕食作るか!


 結希さん程うまくないが、私も料理は嫌いではない。結希さん程うまくないけれど!


 2回言ってしまうほど結希さんは料理が上手なのだ。あの人、結構なんでも出来るイメージなんだけれど、弱点はないのだろうか。


 嫌いなものは辛いものって言っていたけれど。それは弱点とはいわないと思う。趣味嗜好の問題だし。


 ちなみに私は辛いものはある程度好きだ。そんな話してたら、食べたくなってきた。今日の夕食は辛いものにしようかなぁ。


 なんて思いながら作り始める。出来上がったのは、韓国風のたたききゅうりとキムチチャーハン、スープ。


 美味しく頂いた後、昨日は結希さん、待っててくれたし、私も待ってようかなぁと思っていると、ピロリンと丁度のタイミングで鳴るスマホ。


 覗くと、結希さんからの着信が1件。


 __ちゃんと寝ること!いい?


 あんたは、私のお母さんか!


 思いっきり画面に向かって突っ込んでしまった。というか、この人、何?心読めるの!?タイミング良くない?!


 ★


 朝起きると、結希さんは帰ってきているらしかった。顔を洗いに洗面台に行くついでに玄関をみたら靴あったし。夜中に帰ってきたんだろう。


 最も、その頃私は夢の中で、いつ帰ってきたか知らないけれど。一度眠ると朝まで起きないんだよねー、私。


「おかえりなさい。お仕事、お疲れ様です」とそっと結希さんの部屋の扉に小さな声で言ってからリビングの方へ向かう。


 とりあえず、朝ごはん作るか……。そう思い、赤だしの味噌汁を炊き、昨日買ってきたシャケを塩で2切れ焼く。ちなみに、味噌汁の具は豆腐とワカメ、玉ねぎと少し焼いたキャベツ。キャベツを味噌汁に入れるの、好きなんだよねぇ。


 炊けた味噌汁をお椀に入れ、熱々のシャケを1切れ皿に盛り付ける。そして炊きたてのご飯をお茶碗に盛り、冷蔵庫からお漬物を出してきて、申し訳程度に小皿に盛ったら完成である。


 ふわりと香る味噌の香り、シャケからの塩の香りと、それらを包み込むようにご飯の香りがして、食欲をかき立てる。


「お腹すいたー」


 と独りごちる。


 それから、ふと結希さんの部屋の方を見る。起きてくる気配はない。


 朝ごはんは出来たけれど、結希さんはきっと疲れているだろうし、起こすのは可哀想だから寝かせてあげようと思う。


 でも、起きたらお腹空いてるかもしれないよね?と思い、味噌汁は蓋をしておいておき、シャケはとりあえず冷蔵庫に入れておく。


 それから、自らの朝食をテーブルに置いて、席につき、しっかりと手を合わせる。


「いただきます!」


 食材への挨拶は大切だ。命に感謝である。


 昨日の夜も思ったけれど1人の食卓は何だかテーブルが広く感じて何となく寂しく感じる。なんでだろうなぁ。


 そんなことを感じながら朝食を食べ進める。味噌汁の味付けはいい感じだったけれど、ちょっとシャケは塩が少し濃かった……。失敗、失敗。


 その後、ご飯を美味しく完食し、後片付けをしたらすることがなくなってしまった。


 休みの日は、大抵この後二度寝をして心ゆくまで惰眠を貪るか、持って帰ってきた仕事をしているかなのだが、二度寝は結希さんが起きてきた時のために起きておきたいから却下で、仕事は今回はは1人での企画じゃないし、月曜日までというそれはもう超特急の仕事であったために土曜日に終わらせたからない。


 結局家事をすることになった。終わっていなかった掃除を、うるさい音を立てないように細心の注意を払ってする。それから、洗濯機で洗濯物を回し、洗濯が終わったらベランダにて干す。


 だが、そういった家事も昼前になるともう終了してしまった。


 この後、どうしようかなぁ。


 何となく暇を潰すためにテレビを付ける。テレビしか暇を潰せないなんて私、どうなんだろう。趣味でもつくろうかなぁ。


 ソファに座ってテレビのチャンネルをパチパチと変えていると、昼のワイドショーがやっていた。

  つけた時はちょうど芸能についてやっていて、 「芸能ニュース!」と題字がアナウンスされ、芸能レポーターの人とMCの人が何やら会話を始める。


 それを話半分に聞いていると、ここ何日かでよく聞く名前がレポーターの口から紡がれた。


「『Colors』!待望のニューシングル!!」


 今人気のアイドルグループであり、私達が企画する商品の広告を務めてくれる予定の『Colors』である。


 ふーん、ニューシングル、発売するんだ。


 テレビ内ではニューシングルのMVであろう映像が流れ始めた。ちょうど黄色の髪の人がウィンクをして見せていた。みゆの推しである、コウくんである。


 わー、みゆあたりがテレビを見ていたら発狂していたんだろうなぁ、なんて思う。


 そう思ってテレビを見ていたその時、


「陽葵さんは……」

1話の間にご飯シーンが2シーンもある事実笑

どうしてこーなった!?

この小説、何気にご飯シーン多いよねぇー

飯テロでふ…←違う

そして、匂いを文字で表すのって難しいなぁ……。美味しそうにかけるといいなぁ。目標は、読者様に「お腹すいた!」って思ってもらえること!←


……個人的には今、牛タンの塩ゆでとやらを食べてみたい



ええっと!

次回の投稿は【9月20日8時】です!

よろしくお願いします!!

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