お姉様のドレス
えっと畳の作り方はっと……なんか凄い量の稲藁が必要なようですね……思ったより大変そうなので、今日はやめておきましょう。
帰る前に店舗に寄って自分の部屋を確認です。
ふぁ~、可愛い!ドアの色も最高に可愛いです!このスペースに畳ですね。念のためもう一度サイズを測っておきましょう。
たぶん日本の畳とは比率も違ってしまうんでしょうけど、まぁなんとなくな感じでぴったりサイズに作る予定です。
楽しみですね~、本当楽しみです。ちなみに照明はハンナにガラスで作って貰う予定です。
光魔法が使える人、誰かいないかな?王兄様はもう会うこと無いでしょうしね~……帰ったらサイラスおじ様に聞いてみましょう。
さて、公爵家へ戻りましょうか。
お父様とお母様とハンナ一家も到着していました。
ハンナ一家も新居が整うまで荷馬車と共に公爵家でお世話になる予定です。広いっていいですね。
明日両家共に内装屋さんを呼んで、壁紙やカーペット、洗面台等々変更があればお願いする予定です。
おそらく長らく空き家だったので、クリーンはして貰っていても壁紙なんかは変えなくてはいけない感じなんだと思います。
今日は外からしか見ていないので、中を見るのが楽しみです。
「ベラ~、よく頑張ったな!お父さんは心配で心配で。ぅぅぅ、仕事も辞めたしこれからはずっと一緒にいるからな!」
「ああそうだった、アイザックにセドリック、お前達に陛下から爵位を貰ったから落ち着いたら城で働けよ」
「「はぁ??」」
「爵位ですか?サイラスおじ様、私達は平民になるんじゃないんですか?」
「ベラ、よく考えてみろ。公爵の従弟が平民なんてあり得ると思うか?それにまだまだ働き盛りだからな!
ハルマン王国の貴族になるからにはしっかり働いて貰わんとな~、くくく」
何だかよく分かりませんが、お父様に叔父様……頑張ってください。
まぁ国は変わるけど生活はあまり変わらないって事なのかな?
お父様も叔父様も呆然としてますね。
「それで伯父さん、何処の領を貰ったんですか?」
「おぉチャールズ、セドリックには私が持っているリベラ子爵領を譲る予定だ。お前の所と隣同士が何かと良かろうと思ってな。
アイザックには陛下からとある伯爵領を頂くことになった。どこの領かは陛下に直接聞くといい。
来週水曜日に陛下への接見だ。あぁ、お前達家族も全員で来いとの事なんだが……ベラ、くれぐれも失礼が無いように気を付けろよ!」
「ええ!平民になると思って陛下にお会い出来るようなドレスは全部処分してしまいました!来週なんて無理です!」
「……おい、誰かコーネリアのドレスを出してやれ」
コーネリアお姉様のドレスなんて無理ですー!絶対ドレス負けしますって!
「い、一番地味なのでお願いします!むしろ今から一緒に見に行かせてくださいー!
ハンナは?ハンナはドレスあるの?」
「私は数枚は持ってきたから大丈夫よ。ふふふ、頑張ってね」
裏切り者ー!こんな事なら影武者ちゃんに全部あげるんじゃ無かった……ぅぅぅ
コーネリアお姉様の置いていったドレスは、やっぱりどれも可愛らしい系ですね……ピンクとか無理です……
あ、この若草色はどうでしょう?リボンが幾つもついていますが、クリーム色なのでさほど派手ではありません。
え?地味すぎ?いいんです、私は地味な方が似合うんです!
あ、この水色も可愛い~……と思ったら、ピンクのフリルにリボンがついていました。
うん、無理ですね。やっぱり若草色でお願いします。
明日1回着てみて補正するそうです。
それにしても王城ですか……楽しみですね。




