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恋かしら?

 別のことと言われても、ハンナは色々作るものが多くて忙しそうですし、ダリウス様は自分の世界に入り込んでデザイン画を書きまくっているのでとてもじゃないけど相手にして貰えませんね……何しましょう。


 とりあえず何処か使えそうな場所で木綿を栽培して、綿サテンを作っておきましょうか。草木染めで色を着けてみたり、シルクスクリーンで試しにプリントしたりするのに使いますしね。

 あとは靴下も量産して、草木染めで一緒に色を着けてみましょう。

 柄をつけるなら先に糸のまま染めたものも要りますよね。

 ふんふ~ふふんっと、この辺良さそうですね。


 こうずっと同じ単純作業をしていると、ついつい先日のイケメンを思い出してしまいます。もしかしなくても一目惚れしてしまったんでしょうか?

 執事に対する感情と明らかに違うので、ファンとは違う気がします。こんなドキドキ前世ぶりですね。

 それとも、おそらく服からして高位貴族である彼と平民になってしまう自分とで、絶対に叶うことの無い恋だと思うから逆に気になってしまうんでしょうか?

 あぁ、これがマリーちゃんのはまっている禁断の恋と言うやつですね……って街で見かけただけの相手ですけどね。

 どんな人なんでしょうね……ってダメダメ、忘れなきゃ!


 さぁ、続きをしましょうってー!何ですかこの量は!ボーッとしている間に作りすぎたようですね……

 靴下なんて今すぐ販売出来そうな量になってますよ。

 とてもじゃないけど抱えて帰れないので、木で台車を作って運ぶことにしましょう。

 そろそろミシンも出来てるかな~?ふふふ、楽しみです。


「戻りました。チャールズ様、どんな感じですか?」


「うわ、何その量!そんなに作ったのか?

 ミシンってやつは何とか形になったと思うけど、このちっこいのがこれでいいのかよくわからなくて……」


「ふおおー!凄いです!ミシン!チャールズ様天才ですね!

 ボビンケースですね。ちょっと見ていいですか?こんな感じで大丈夫だと思いますよ。

 えっと、ここにゴムバンドをはめて完成かな?

 あ、針を忘れていました!えっとどこだったかな?ああ、あったあった。この見本と同じ針を作ってください!

 そうだ、糸作るの忘れてた!あ、でもちょうど糸から染めようと思って編まずにそのままの状態の物が!」


 適当な木で糸を巻く芯?を作って魔力で巻き巻き巻き巻き~

 ボビンにも巻き巻き巻き~としている間に針が出来たようです!ボビンケースにボビンを入れて、糸の出具合をネジで調節して、ミシンに糸を掛けて針に通して……

 ちょうどさっき作った布を当てて、押さえを下ろして……行きますよ!足踏み部分を踏み込みます!

 前後に交互に体重をかけてタッタッタッタ

 おお、縫えてます!一旦やめて上糸の調子を整えてもう一度~と3回ほど繰り返すといい感じになりました!

 適当に切った2枚の布を合わせてタッタッタッタ~よし、完璧です!

 あ、またダリウス様に奪われました!縫い目を見て開いて引っ張ってと色々ぐりぐりしています。


「これは……ちょっと……凄いじゃない!何なのこれ!私にもやらせて!」


 はいどうぞ、場所を譲ってやり方を教えます。すぐにコツを掴んだ様で、綺麗に縫えてます!止め方ですか?足を止めてください。ふふふ


「凄い!簡単なのに綺麗に縫えてる!しかも早いわ!店に置く予定だったら、それまでここに置いておくんでしょう?

 皮も縫えるのかしら?」


「針を太い物にしたら縫えると思います!自由に使っていてください。

 あ、でも確か靴専用の下の部分が細長くなった物があった気がします。使っているうちにここをもっとこうして作ってって感じで、チャールズ様と使いやすい形を研究してみてください」

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