表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/223

やっぱりダリウス様最高です

「ダリウス様、どうしてこちらに?」


「あんたねぇ、私も一緒に働くからに決まってるでしょう?お店はどうでもいいけど、アトリエは私だって色々注文があるのよ!」


「そうなんですね!アトリエの壁は何色にしますか?」


「そんなのどうでもいいわよ!あんたが決めなさいよ。チャラチャラしてなければ何でもいいわ。

 そんな事より、自分専用の作業台とか棚とかそう言うのが色々あるでしょう!これからずっと使う事になるんだから、自分が使いやすいようにしないと意味無いじゃない!


 まったくもう、あんたはちゃんと考えてるの?ドレス作るんでしょう?物の配置とか変えられる物はいいけど、備え付けの棚とか中々変えられないのよ?わかってるの?

 それと、アトリエの下が店舗って聞いたけど、音とか大丈夫なの?」


「なるほど……ミシンも結構うるさいですよね……あ、コルクマットでも敷いたらどうですか?

 ワインの栓のコルクですよ。あれの大きくて平べったいのを床に敷くと、衝撃が吸収されて音が響きにくくなります!コルクなら私の魔力で作れそうです。


 それより、今魔力で凄いもの作ったんですよ!ちょっと見てくださいよ!

 おじ様もおば様も見てください!私の魔力で布が出来ました!と言っても植物である木綿と麻限定ですけどね。

 この布、綿なんですけどサテン織りと言う織り方で織ったんです!どうですか?光沢が出て綺麗でしょう?


 もちろんシルクに比べると光沢も手触りも質は落ちますが、平民向けのレンタルドレスなら十分だと思いませんか?

 ちょっとしたお出掛けワンピースを作ったとしても、平民でも余裕で買える金額で出来ますよ!」


「確かに光沢があって綿には見えないわ。シルクと比べて扱いやすそうだし、いいじゃない」


 ダリウス様、気に入ってくれたようです。おじ様とおば様はどうでしょうか?


「確かに十分綺麗だ。肌触りも悪くないぞ」


「そうね……まぁ目の肥えた貴族は気付くでしょうけど……でもそうね、手触りもとてもいいわ」


 やはり及第点の様ですね!これで決定ですね。あとは草木染めでどんな感じに色が着くかですね。楽しみです。


「それで、この伸びる生地は何なの?」


「これはコットンニットです。部屋着や肌着なんかにも最適ですよ。こちらにいる間に作ってみますね。

 こっちはタオルです!吸収性が抜群なんです!ぜひ試してみてください!」


 ふふふ、きっとびっくりしますよ。どちらも初めての素材ですもんね。


「ふ~ん……ねぇ、これでタイツ作れないかしら?」


 な、ナイスアイデアです!さすがダリウス様!

 タイツって皆さんの想像と全然違うんですよ!伸縮性が無いのでモタッとしてて動きにくいと言うか……

 手編みのタイツもあるけど、シルク素材の手編みで恐ろしく高いんです。上位貴族しか買えません。シルクじゃない物だと履き心地微妙なのに、やっぱり手編みだから高いんですよ……

 きっと靴への愛が半端無いダリウス様からしたら、今のタイツは許せないんでしょうね。


 さっそく試してみましょう。慣れたもんで、綿花を取ってほぐほぐ~、もう少し伸縮性が欲しいからメリヤス編みかな?輪にして編み編み~。こんなもんかな?

 とりあえず試しにメンズの膝下丈にしてみました。

 ベンチに座ってさっそくダリウス様が試着です。踵部分を作り忘れたんでもっともたつくと思いましたが、フィット目に作ったんで以外とスッキリいい感じです!

 まぁ皺は出来てますが、今までのものより断然履きやすいはずです。


 さっそく自分の分も作らなくては!親戚の分も量産ですかね~、ああでも公爵家の方々は高位貴族なのでシルクの上等なものを持ってるから要らないですね。


「ちょっと、これいいじゃない!何この履き心地……これ絶対売れるから量産しなさいよ!目玉商品よ!いくらで出来るの!?」


 え……いくらと言われても魔力で作ったのでタダですが?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ