表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/223

大地の魔力

「オズワルド様、大地の魔力とはどのようなものかご存知ですか?」


「いや、初めて聞いたよ。宰相殿や父さんは?聞いたことある?」


「大地の魔力?いや、聞いたこと無いな……」


 どうやら誰も知らないようです。ここはやっぱりこの妖精ちゃんを起こすしか無さそうですね。つんつんつんつん


「も~、もぐもぐもぐ。何これ美味しいね~」


「あ、起きました?よかったら大地の魔力について詳しく教えて欲しいんですけど……具体的には何が出来ますの?」


「具体的~?もぐもぐ。そうだね~……魔力の量からして山や谷や島を創るのは無理そう。もぐもぐ

 でも大きく無くていいなら地震を起こして地割れくらいは作れるよ~。地下水脈があれば、湖くらいなら作れるかな。

 あと地盤を強化したり弱くしたりとか、川を分岐させて新しく作ったり邪魔な岩を退かしたり?

 土で結界も作れるし、土で攻撃も出来るよ。この前みたいに土壌改良ももちろん出来るよ~。あと土で煉瓦を作ってちょっとした建物くらいは作れると思うよ~。もぐもぐすやすや」


「え?凄くないですか?神様みたいな魔力ですね!凄いです!これはどの地域でも凄く役に立ちますよ!

 まずは干魃になりやすい地域に湖を作るか川を分岐させてそちらにも流れるようにするか……地盤も強化できると言っていたので、土砂崩れしやすい所の補修もしなきゃですね!

 雨が続くと川が増水して被害が出る地域もありましたよね!そこは川を深くするか、他にも川を増やすか……建物も出来るってことは今ある建物の補強も出来るんですよね?

 これから忙しくなりますね!これで国民もみんなオズワルド様の味方ですね!」


 何と言うチートでしょう!国の長年の悩みが一気に解決しそうで興奮してきました!

 と言うか魔力の量さえ多ければ、山や谷まで創れるなんて……大地の魔力って創造神の様ですね。


「なるほど、そう言う使い方をするのか!妖精の説明だけじゃいまいちピンと来なかったんだけど、具体的にやるべき事がわかったよ!ありがとう!」


「そんな凄い魔力だったとは……オズワルド様、これは凄いことですぞ!確実に王位はオズワルド様の物ですな!

 さっそく明日から陳情書と共に過去のデータと地図を見ながら、その地域にとっての最良の策をそれぞれ考えてみましょう。

 そして緊急性のあるものから順に改善しつつ、こちらではあらゆる貴族達に根回しいたしましょう」


「あの、それとその妖精ちゃんですが、おそらくオズワルド様の魔力に惹かれて出てきたので一緒に連れて帰ってあげてくださいね。

 たぶん名前をつけろと言われるので、考えておいてください。


 妖精はですね……例えば川を分岐するってどう力を使えばいいのかピンと来ないと思います。そう言う時に教えてって言えば魔力の使い方のイメージを頭に流して教えてくれるんです。

 あと、私は何となくこう言うものが欲しいけど出来るのかな?なんて聞いたりもします。

 見た目は可愛いけど、かなり博識で頼れる存在なので仲良くしてあげてくださいね」


「わかった、いつも一緒にいるのか?寝床は必要かな?」


「いえ、いつも何処か行っていて呼んだら来てくれるんですけど……その子はいるかもしれませんね。寝床も作ってあげた方が良さそうです。」


 妖精にも色んなタイプがいるみたいですね。キューピーは自由人でアマリリスはツンデレ。この子はおねむさんみたいですね。可愛いです。

 クールな妖精とかもいるのかな?会ってみたいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ