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アイス

「あ、ベラ!これすっごく美味しいわ!アイスって言うのね!簡単そうだったかだノルウィス王国でも作ってもらわなくちゃ!レシピお願いできる?」


「もちろん用意してますよ!他にも果物のジャムなんかを混ぜてもいいですよね。これも結婚式で出して、ノルウィス王国の特産にしたらどうですか?」


「でもベラのレシピでしょう?ノルウィス王国の特産にしちゃってもいいの?」


「大丈夫です!その代わり、色々新しいレシピを考案して、時々私にも送って下さね。うふふ」


 これで勝手にバリエーションの増えたアイスが定期的に届くはずです。うふふふふふふふ


「ああそうだ、紅茶は少し濃いめにして少し少なく入れて貰えませんか?」


「え……?濃い目にですか?全部ですか……?」


「全部です!カップを持ってきて貴方達の分も入れてみてください」


 何言ってんだ?と不信感バリバリでメイドさん達が紅茶を用意してくれました。勿論あれですよ。


「殿下、氷をカップにそれぞれ入れて貰えませんか?」


 殿下は次は何だとワクワクしているようです(笑)もちろんアイスティーですよ。すでにお茶の準備の途中だったので、ティーカップですが、本当ならコップでがぶがぶ飲みたい気分です!ああ、冷たくて美味しい。

 みんなも冷たいお茶に感動しているようです。


「アイスに冷たいお茶に……ずっと冷凍箱が欲しかったんです!本当にありがとうございました!殿下の魔力は最高ですね!あぁそうだ、大きい冷凍箱を作らなきゃでしたね!商売頑張ってくださいね!

 護衛の方々も暑いでしょうから、メイドさん達ぜひ冷たいお茶を飲ませてあげてください。殿下、このボウルに氷をお願いしてもいいですか?」


 我ながらよその王太子様を使いすぎですよね。

 さて、アイスに満足したところで写真を撮らなきゃでしたね。

 天気もいいし、やっぱり外でしょうか?階段の所だとちょうどいいかな?

 お父様の魔力で一瞬で撮れました。ふふふ、みんなビックリしてますね。お父様のこの魔力は初披露ですもんね。凄いでしょう?うふふ

 メイドさん達が綺麗に飾ってくれた額縁も喜んでくれました。


 大きな冷凍箱も完成したところで、そろそろお姉様が嫁ぐ時間ですね……

 転移魔法門があるのですぐ会えますけど、王太子妃様になると色々とお忙しくて中々お会いする時間もありませんよね……特に私は平民になる予定なので、もう会えないかもしれません。


 なんて感傷に浸っていたのに、サイラスおじ様!涙腺が崩壊していますよ!涙と鼻水で大変なことに!お父様、予備のキャンバスに早く写真を!くすくす

 涙と鼻水でどろどろのおじ様の顔を泣き笑いでハンカチで拭いてあげるお姉様に大笑いのおば様、複雑な表情で少し離れて見守る王太子様に、微笑ましく眺めているアレックス様一家と言う素敵な家族写真になりました。

 額縁はありませんが、お姉様に最後にお渡ししましょう。


 額縁に入れるのもいいですけど、かさ張るのでアルバムみたいに紙に印刷して本タイプにして売り出すのもいいですね……お父様が居なくても魔石に保存して後程お父様に紙に印刷して貰うように出来ればいい商売になりそうなんですが……

 とりあえず今日撮ったものはアルバムみたいにして公爵家にもお渡ししましょう。


 楽しい時間もあっという間で、いよいよお姉様が馬車に乗り込みました。後ろには嫁入り道具と共に私の作った苗達とお姉様の光照明と大きな冷凍箱も続きます。

 頑張って北の大地に根を張って、沢山の実りをノルウィス王国の国民にもたらしてあげてね。

 そして美味しい料理とスイーツになるんだよ~!

 お姉様、アイス忘れないでくださいね~!

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