表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/223

冷凍庫

「ああ、蝶番!チャールズ様、蝶番です!」


「あ、ああベラ。お、さっき慌てて出たからちょうどステンレスがポケットにあったぞ。ここにつければいいのか?」


 シンプルな蓋付の箱が完成しました。


「あの、殿下、この木の内側に5cm位の氷を沿わせて作って欲しいのですが、出来ますか?」


「あ、ああ、大丈夫だ。こんな感じでどうだろう?」


「凄いですわ!お父様!お父様どこですか!早く保存魔法をお願いします!

 殿下は他の箱もお願いします!ああ、これでアイスが食べれますわ~!冷たい飲み物も飲めます!

 魔力冷凍庫!これ、売れるんじゃないでしょうか!?量産してノルウィス王国の資金にしたらどうでしょう?ああ、でもお父様の保存魔法が無いと無理ですね!あのがめついやつらが知ったらめんどくさそうなので、これもとりあえずチェーチル王国を出るまでお預けですね」


「アイス?アイスって何なのベラ?」


「コーネリアお姉様、冷たくてとても甘くて美味しいスイーツですわ」


「食べたい!ベラ今すぐ出来るのかしら?

 と言うか、あの箱は何なの?何に使うのかしら?」


「そうですね~、殿下が凍らせてくれたらすぐ出来ると思います。誰か調理場にいって卵黄と牛乳と生クリームと砂糖を用意してもらっていてください。


 あれはですね、冷凍箱です!食材を入れて凍らせて保管出来るんです。長期保管できる上に、水を容器に入れて凍らせたら氷が出来ます!熱い時期にお茶に入れると冷たくて美味しいお茶が出来ますよ。あと氷をお酒に入れても美味しいみたいですよ」


「ワインに入れるのか?」


「サイラスおじ様、ワインは薄まるので氷を入れたボウルにボトルを入れて冷やすんです。

 ウィスキーやブランデーなんかは氷を入れて飲むと美味しいですよ。そうだ、お姉様の結婚式で冷やしたワインを出したらいかがですか?

 冷たくて美味しいと話題になったら、きっと貴族がこぞって氷を欲しがりますわよ!そうしたらノルウィス王国の名物として氷を売り出したらいいじゃないですか!


 そうだ、オーハワ王国なんて年中暑いそうなんできっと凄く売れますよ!転移魔法門ですぐ行き来できるし、大きい冷凍箱を作りましょう!

 あぁ、殿下の魔力は大丈夫ですか?大丈夫ならコーネリアお姉様にアイスを作った後で大きな冷凍箱を作りましょう!」


「ああ、魔力の量だけは多いから大丈夫だ。しかし、氷が本当に売れるのか?」


「売れますわ!でも今はまだみんな暑い時期に食べる冷たいものがどんなに美味しいか知らないから、まずはアイスから売った方がいいのかしら?とりあえず調理場へ向かいましょう」


 アイスです!アイス!殿下の魔力でとりあえず作ったものを試食して、夜に向けて冷凍箱で従業員みんなにも行き渡るように大量生産あるのみですね!

 確か卵黄3、牛乳300ml、生クリーム100mlだったかな?うーん、砂糖はどのくらいだったっけ?大さじ6?足りなかったら増やせばいいか。

 卵に砂糖を入れて混ぜて、牛乳と生クリームを少し加熱して卵のボウルに数回に分けて入れて混ぜて~懐かしいです。

 これをバットに移してっと。


「殿下、少し凍らせて下さい。カチカチにしないでくださいね」


 お、いい感じです。これをスプーンで混ぜて凍らせてを3回ほど繰り返したら完成です!アイス出来ました!まずはやっぱり私が味見しなきゃですよね。うふふ

 う、旨い!冷たい!幸せです~!


「ベラ、早く私も食べたいんだけど~!」


 すみません、急いで取り分けてみんなの待つ応接間へ運んでもらいましょう。

 料理長さん、レシピ大丈夫ですね?魔力で凍らせる事は出来ないけど、この冷凍箱に入れてたら凍りますから!夜までにお願いしますね!

 出来るだけたくさん、使用人のみんなも食べれる位たくさん作ってくださいね。


 さあ私も応接間へ急ぎましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ