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女神様ですか?

 はあ、あんな奴等の事を思い出して気分が悪くなりましたね。え?ナルシストの魔力ですか?なんか普通に幽霊が見えるらしいですよ。うまく使えばスパイだって出来るしすごい能力だと思いますよ?でもねぇ……幽霊が怖いそうで、全く役に立たないらしいです。


 陛下ですか?一応雨を降らせることが出来るので、役に立つみたいなんですけどね~、必要とされていても気分が乗らないと出動しないみたいで……

 使える魔力なだけに、みんな不満を抱きつつも何も出来ないんですよね。でもナルシストが王になった時は、あの性格に加えて使えない魔力持ちなだけにどうなるんでしょうね~。ふふふ


 王妃様は変化出来るそうですよ、自分限定ですけどね。なので魔力を使って若く美しく変化してて、誰も本当の姿を知らないとかなんとか。

 でも色んなタイプの美人に変化出来るので、陛下の寵愛も熱いらしく側妃もいないので、子供はナルシストだけなんですよね。

 せめて他に兄弟がいればよかったんですけどね。まあでもあんなのが何人いても同じですね。


 ちなみに陛下が他の女性を寝室へ召しつけても、結局来るのはその女性に変化した王妃様なのだとか……もしかしたら陛下もその女性達が変化した王妃様だとは知らないで浮気した気でいるのかもしれませんね。ふふふ

 女性もあの陛下ですしね……抱かれるのが嫌で、陛下に誘われたらみんな王妃様に報告するんですよ。


 ああ、でも変化しても声は変えられないらしく、女性はまだいいけど男性に変化してもしゃべった瞬間にバレるそうです。

 でも声でばれない程度の親しくない相手にだったら、変化を使って色々出来そうなんですけどね~、自分が美しくあることと、陛下を誰にも取られないようにってそれしか頭に無いので、本当宝の持ち腐れですよね!

 結局魔力は高くても使いこなせてないんじゃ意味が無いって事ですね。



 さてと、気を取り直して公爵家の晩餐会に向かいますか。お父様も少し休んで気分もそこそこ良くなったようです。一晩寝れば大丈夫でしょう。


 今夜のコーネリアお姉様は、公爵家での最後の晩餐と言うことでメイドさん達にこれでもかって位飾り立てられています。

 ピンクの品のいいドレスに髪は複雑に編み込まれて、ルビーのイヤリングとネックレスと髪止めを着けています。


 はう……美の女神様ですか?

 サイラスおじ様!頑張って堪えているつもりでしょうが、行き場を無くした涙が鼻から出てますよ!くすくす

 コーネリアお姉様と私、親戚なのにこの差は何でしょうか?自分磨き頑張らなきゃですね……


 明日は王宮でセレモニーと晩餐会に舞踏会です。その後1度帰って来られて公爵家での最後の夜を過ごされた後、翌朝王太子様が迎えに来られるそうです。

 そこで花嫁の父であるサイラスおじ様に王太子様が挨拶をし、コーネリアお姉様と花嫁道具とお姉様に付いて行く2人のメイドさん達と共に転移門でノルウィス王国へと向かわれる予定だそうです。


 ちなみに明日は親戚と言うことで国外の貴族ではありますが、私とハンナの両親も参加する様です。私とハンナはお留守番して子供達の子守りです……

 結婚式は1月後で、公爵家のメンバーと王族から代表で王太子様ご夫妻が向かわれる予定になっているそうです。


 きっと素敵なウェディングドレス姿なんでしょうね……ノルウィス王国は作物があまり育たず、他国から買い付けているのであまり裕福とは言えず、王太子様の結婚式と言えどそんなに予算を回せない様です。なので王族にしては地味婚になるとか。

 ですが、お姉様も結婚式より少しでも多く国民への食糧の方に予算を回して欲しいと思われているようで、もっと地味でもいいくらいだとおっしゃられていました。


 はう、心まで女神だなんて……王太子様も惚れるわけですね。いずれコーネリアお姉様が王妃になられるので、ノルウィス王国も安泰ですね。

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