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魔力絶対主義

 お父様とお母様が泊まる客間に来ました。

 ああ、さっきのギャグですけど、もちろん親戚一同私とナルシストバカ王子が婚約してるって知ってますよ?ちょっとした冗談です。

 とりあえず魔力の使いすぎでぐったりしているお父様をソファに寝かせ、お母様に、説教されています……

 いくら本当の事とは言え口に出すなんて令嬢としてあるまじき行為ですとかなんとか。

 いずれ平民になる予定だから別にいいのにと思っていたのが伝わったみたいで、お母様の顔がさらに怖いことに。


「ベラ、見せ掛けだけでも完璧な貴族令嬢になったら王妃教育も早く終わるのよ?」


 さすがはお母様です。たった一言で私のやる気を一気に上げてくれるとは……そうですね、さっさと完璧な令嬢になって王妃教育なんてちゃっちゃか終わらせてしまいましょう!

 待てよ、逆に王妃に相応しくない令嬢を演じれば婚約破棄されるんじゃないでしょうか?


「されないわよ、あなたの魔力魅力的すぎるのよ。

 例えどんなに悪女を演じたところで、外に出さなければ問題ないと王宮に閉じ込められて終わりよ」


 ふえ?私今声に出していたでしょうか?エスパー?


「母親なのよ、あなたが考えることくらいわかりますよ。それにベラは顔に出やすいからすぐわかるわよ」


 な、またもやエスパー!知りませんでした、母親ってみんなエスパーなんですね!

 それはそうと、王宮に閉じ込められるなんてゾッとしますね。やっぱりここは完璧な令嬢を演じた方が自由になりそうですね。もっと楽しい授業ならいいのですが……


 そうだ、護身術を習ったらどうでしょう?戦える令嬢ってちょっとかっこいいですよね。さっそく帰ったら脳筋バカ男の親である騎士団長にお願いしてみましょう。

 王宮の教育係には『何かあった時に王太子様を守れるようになりたくて』って言ったら即了承してくれますよきっと。アホだから。

 家柄だけで選ばれた様でチョロいんですが、やるべき課題は誰が教育係であっても決まっているので関係無いんですよね。とりあえずそれさえ終わらせれば何も言わない人なんで楽です。


 と言うかナルシストにも課題がたんまりあるはずなんですけどね~、遊び呆けてて大丈夫なんでしょうか?

 まああの陛下も終わらせたのか些か疑問ですけどね。本当あのナルシストの親だけあって自己中で威厳だけ振りかざしてやりたい放題なんですよね。


 王兄様は良くも悪くも凄く全てが平均的な方で、そのせいか考え方が公平で彼が王だったら私も国を出たい等と思わなかったんですけどね~。

 チェーチル王国の王族は魔力絶対主義なので、どんなにバカでどうしようもない男でも、魔力さえ高ければ王になれるなんて……そんなんだから諸外国の笑い者になっているんですよ。

 それでもまあ周りが上手いこと陛下のアホな行動を気付かれない様にカバーしているから国が衰退する事無く、国民が飢える事無くなんとかやっている状態です。


 でも国外から来賓を招いた際はどうしても王族が接待しないといけないわけで……王族のアホッぷりが露見しちゃうんですよね~。

 今のところ影でバカにされるだけで戦争なんかを吹っ掛けて来られ無いのは、ひとえに王兄様が魔力が無くても国民が便利に過ごせるようにと色々してくださったお陰でもあるんですよね。

 彼が国王で、婚約者がこれまた平凡な息子さん達のどなたかだったら逃げようなんて思わなかったと思います。まあそこに愛があったかは別ですけど……


 この時代遅れな魔力絶対主義の法律なんて、無くなってしまえばいいのに。

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