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王都市場調査です

 貴族街を抜けて平民街へ来ました。

 平民街でも絵本を置いているお店があるようで、見本を順番に読んでくれています。貴族ほどポンポンは買わないようですが、少し悩まれて結局買ってくれる人が多いみたいです。

 やっぱりみんな浮かれてるんですね!この時期じゃなかったらこんなに売れてなかったと思います。


 あら、店頭に絵本を置いて賑わっているお店に向かうようです。若い女性が絵本を薦めている様ですが、通りすぎて中へ入るようです。


「エマ」


「あら、あなた。そちらの可愛らしいお嬢様はどなた?」


「はじめまして、イザベラ=クラークと言います。チェーチル王国から遊びに来たので、今日はマークさんに王都を案内してもらっています。あの、絵本を置いてくださってありがとうございます!売れ行きはどうですか?」


「あら、じゃああなたがブロウ様が言ってた子ね。絵本はとても可愛いし、コーネリア様のお気に入りって事で平民にもよく売れてますよ。

 親戚の子とは聞いてたんですけどね、もう少し大きい方だと思ってたのでビックリしましたよ」


 いえ、もう13歳なんですけど……く、ハンナのようにお胸の成長が良かったら……そう言えば某番組で22~2時に成長ホルモンが出るから、その時間に塾だ勉強だと子供の寝る時間が遅い某県は貧乳が多いってやってましたね。デザイン画描いたりで私も夜更かしが多いのがいけなのかもしれませんね!

 今日からは早く寝ることにしましょう!


「それはそうとエマさん、少し質問があるんですけどいいですか?」


「私に答えられることならいいですよ」


「王都での平民の方の結婚式事情が知りたくて……子爵領ではウェディングドレスを着ないようなんですけど、王都でもそうですか?

 いずれこの国に来たら、平民向けのウェディングドレスレンタル屋さんをしたいと思ってたんですけど……」


「ウェディングドレスねぇ……私たちの時代はドレスを着るなんて考えもしなかったけど、今の子達は憧れてるみたいですよ。ほら、コーネリア様のドレス姿が女神のようにお綺麗でしょう?

 絵姿が売り出されるやいなや飛ぶように売れてね~、今の若い子達の憧れの的ですよ。

 中にはいつかこんな綺麗なドレスを着たいと思う若い子も少なくは無いみたいですよ。

 でもねえ、現実問題平民にドレスなんて贅沢品一生縁がないのが関の山ですよ。いくら結婚式だからってそんなにお金を掛けれませんしね……一張羅のよそ行きワンピースを仕立ててお仕舞いなんですよ」


 なるほど、やはり王都でも平民のドレス事情は同じみたいですね。でも憧れがあるならレンタルもいけるかもしれませんね。あとは価格設定でしょうか……


「例えばお店でドレスを借りれるとしたら需要はどうでしょう?ドレスを着るためにいくらくらいまでなら出せると思いますか?もちろん洗濯はお店側がします。借りられるのは結婚式の当日だけだすればどうでしょう?」


「ウェディングドレスを借りられるんですか?そうですね……どうでしょう?その後の生活もありますしねぇ。

 結婚式で仕立てるワンピースがだいたい5~10万位なので、まぁ手元にも残りませんしねぇ……せいぜい同じ位でしょうか?ちょっと従業員の若い子も呼んでみますね」


「え、ウェディングドレスですか?借りられるなら借りたいです!どんなドレスかにもよりますが、貴族様みたいなフリフリのゴージャスなドレスを着れるんでしたら、頑張ってお金ためて20万までだったら出せそうな気がします!

 私が結婚するまでに実現してくださいよ!今から頑張ってお金貯めます!」


「あんたまずは先に相手探しな~。だいたいあんたね、1日しか着れないものに20万もかけてどうするんだい?家具だって買わなきゃいけないんだよ?その後の生活だってあるのに。

 よっぽど高給取りの旦那捕まえなきゃ無理だよ!」


「なんとかなりますって!家具なんて中古で十分ですよ。ああそれか家具職人と結婚したら家具代要りませんよね!」


「まったくもう。ありがとう、仕事に戻っていいよ」

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