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お鍋

 到着しましたよ公爵家。長かった……何でしょう?精神的にどっと疲れたのは……チャールズ様がハンナをエスコートして馬車から下ろします。あ、私は執事さんですね。ありがとうございます。

 ああ、外の空気が美味しいです!もう思う存分私の居ないところでイチャイチャしてください。ぐったり


 公爵家のサイラスおじ様が出迎えてくれます。アリシアおば様とコーネリアお姉様は案の定結婚の準備で大忙しみたいです。


「着いて早々悪いんだけどな、ベラ……もし出来そうだったら、寒い地域でも育つ作物を作って貰えないか?

 コーネリアが嫁ぐノルウィス王国はこの国よりだいぶ寒いみたいでな……作物があまり育たない上に冬の寒さが厳しくて、冬を越せない者も毎年どんなに対策しても出るそうなんだ……

 何て言うか、コーネリアが心配なんだよ。何かいい作物は無いだろうか?

 こちらからも毎年いくらか物資を支援する予定なんだが、万が一害虫被害なんかが出たらそうも出来んしな」


 なるほど……それは確かに色々と心配ですね。

 いつも威厳たっぷりのサイラスおじ様が何だか少し小さく見えます。嫡男のアレックス様とだいぶ年が離れてお誕生されたコーネリアお姉様を溺愛されていたので、外国にお嫁に行くのはもちろん、食料事情も心配とあっては小さくもなりますよね。

 しかもずいぶん寒い様なので、体調も心配ですよね。


 ふむ、寒さに強くて栄養も満点な野菜ですか……冬と言えば鍋!大根に白菜に長ねぎですね。あとジャガイモに人参にカボチャでシチューですね。サツマイモの焼き芋。りんごにみかんでしょうか?他にも有るんでしょうけど、料理はあまり得意じゃないので……お米も寒い地域も美味しいですよね。


「いくつか思い浮かんだので作ってみたいのですが、何処か畑にいい場所はありますか?」


「本当か!?じゃあ、あそこは自由にしていい!ありがとうベラ!コーネリアが行くときに一緒に持っていかせるよ」


 庭師さんに案内され、この辺を使っていいとのことだったのでさっそくそれぞれの苗を作ってみます。

 持って行くならケースに入ってた方がいいですよね?

 木片を貰いプランターをたくさん作ります。出来るそばから庭師さんに土を入れていって貰います。


「さてと、キューピーちゃん寒さや病気に強くて、長期保存出来るように品種改良したいんだけど出来る?」


「うん、出来るよ~。こんなイメージかな?

 白菜に大根に長ねぎって言うんだ?お鍋美味しそうだから今度作って作って~」


「そうだね~、少しだけなら実家でも大丈夫かな?お豆腐も醤油もあるし、料理長に美味しいお鍋作って貰おうね」(あくまで他人任せ)


 それぞれ苗と苗木が出来たけど、見たこと無い物だったらよくわかりませんよね。一応完成品も作って入れておいたが良さそうですね。

 ふふ、ここにもお醤油あるしついでにお鍋にしてもらえるようにこっそり料理長さんにお願いしてみましょう。


 あとはキューピーちゃんにそれぞれの育て方や種の取り方、蒔き時なんかを詳しく聞いてメモした紙を付ければ完成ですね。

 結構荷物になったけど、プランターを少し高めに作ったので重ねても苗が潰れないのでかさばらないはずです。荷車に積んでそのまま転移魔法門で運んで貰いましょう。


 完成品の方も庭師さんに収穫して貰って箱に詰めてもらいます。こっそり少しずつ頂戴してお鍋っお鍋っ!

 お鍋久しぶりだな~。鶏肉あるかな?うふふ

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