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ウェディングドレス事情

 結局子爵領の街のお店にこれ以上置いて貰う必要もないかなと言うことで、パン屋さん、宿屋さん、雑貨屋さん、ジュエリーショップの4店舗に置いて貰うことで終了しました。

 あとは王都のお店に何店舗か置いて貰えればじわじわと知名度も上がることでしょう。


 それからの滞在中は、特に新作を作ることもなくボチボチ販売用を作ったり靴底を作ったり、新作のパンを試食したり、街に市場調査に出掛けたり、ダリウス様に会いに行ってデザイントークに花を咲かせたりと充実した日々を過ごし、いよいよ公爵家へと向かう日になりました。


 チャールズ様とハンナは婚約に向けて調整中だそうです。まあこれでハンナは無事にハルマン王国へ来ることができますね。

 凛とした美人で穏やかな性格のハンナならすぐにでも新たな求婚者が現れるとは思いましたが、まさかこんなすぐに身近で現れるとは……こんなに急いで婚約しようとするなんて、チャールズ様も休暇が明けたらきっとチェーチル王国で求婚者が殺到すると思ったんでしょうね~。


 それはそうと市場調査した結果、なんと庶民の皆さんはウェディングドレスを着ないそうです!

 他所行きのワンピースを新調してお仕舞いだそうで、何だかちょっと寂しいですね。

 そしてこの世界のウェディングドレスって白じゃないんですよね。着るのは貴族の方限定みたいですけど、赤だったり青だったりピンクだったりと日本で言うカラードレスなんですよね。

 前世ではあなた色に染まります何て言って白が当たり前だったので、最初に知ったときはちょっとショックでした。

 やっぱり花嫁さんと言ったら白でしょう!

 でも貴族の方はデビュタントでも白だから違う色がいいのかな?庶民の方も白い服なんて汚れも目立つしその後着る機会もあまり無いですよね……


 うーん、貴族はドレスのレンタル何てしないし、庶民の方も結婚式でドレスを着ないんじゃ私の最終目標のウェディングドレスのレンタル屋さんがそもそも成り立ちませんね。

 少し人生計画を見直す必要がありそうです。


 とりあえず公爵家へ着いて、王都での市場調査をしてから考えましょう。

 もしかしたら都会の王都では庶民の方もウェディングドレスを着るかもしれませんしね。

 子爵領とは違って貴族街平民街と別れていて、ものすごく大きな街なので楽しみです。

 そしてこの世界は意外なことに上下水道に孤児院や福祉施設、病院などがきちんと整備されているので路地裏でも綺麗でそう危険もないんですよね。

 中世?近世?な感じなのにその辺はしっかりしてて、最初にすごい違和感を覚えたものです。

 きっと過去にも私と同じように前世の記憶がある人がいて、その人が整備してくれたのかな?なんて思っています。何度も来てるけど王都を散策するのは初めてなので楽しみです。

 あ、でもハンナとチャールズ様のデートにお邪魔虫確定なので、もう一人誰か捕まえなきゃですね。


 何て現実逃避してみたけど……はあ……婚約するのはわかったけど、何で馬車で3人なのでしょうか?

 もう1台には子爵夫妻と執事さんです……

 さすがにまだ婚約もしていないし未成年だから隣同士に座らせるのはちょっとって事で、私とハンナが隣同士で正面にチャールズ様なんですけど、何この配置って感じですよね。

 気を使ってハンナがちょこちょこ話しかけてくれるんですが、もう居たたまれないからやめてーって感じです。

 そろそろ馬に蹴られて死にそうですよ……

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