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ドレス最高!チート万歳!

 私ことイザベラは、大地のような茶色の髪に、森の緑の瞳をしています。

 お父様もお母様も超美形なので受け継いでると信じたいのですが、自分のことなのでよくわかりません。

 お父様の様な豪華なブロンドでもなく、お母様の様な菫色の瞳でもないのでまあ地味なのかな?


 でもですね、前世日本人の私からしたらブロンドに碧眼とか銀髪に琥珀色の瞳とかとてもじゃないけど違和感しかないから無理です。

 まわりに比べたら確かに地味だけど、緑の瞳とか日本人の感覚からしたらじゅうぶん派手だから。

 本当、髪が落ち着いたブラウンでよかったです。

 願わくば瞳の色も焦げ茶辺りがよかったけど、遺伝子的に無理なんで諦めます。


 そして何より最高なのが、この世界は西洋な感じで普段着がドレスなんです!

 もう毎日がパラダイスです。

 普段着でも簡素とはいえ日本人の私からしたらじゅうぶん可愛いのですが、お母様の夜会用に着飾った姿と言ったらもう……ヨダレものです。ふふふ

 ちなみにメイドさんの制服も可愛いです!

 紺色でくるぶし丈のフワッとしたスカートに、襟と袖は白です。その上に白いシンプルなエプロンを着けてるんですが……うーん、エプロンがシンプル過ぎるので今度フリルをつけるようお父様に言おうかな。


 あ、忘れてましたがこの世界は魔力があります。

 でもずいぶん弱ってきてるみたいで、平民で使える人はほとんどいません。

 貴族でも使えない人も普通にいる位です。

 王族だけは魔力の強い者と結婚したりして何とか力を保ってる感じです。

 そして私……なぜか魔力が強く生まれてしまいました。

 転生チートってやつなんですかね?

 緑の魔力らしく、植物全般を司る感じですね。かなり珍しいみたいです。

 あとは植物の成長に欠かせないからか、水も少々って感じですね。土は使えないんです。


 植物と聞いて最初に試したのは、何を隠そう米作りです。

 毎日パンとか日本人の私には耐えられませんでした。

 でも色々面倒だから力のことは隠せと言われ、お父様の従兄にあたる隣国の子爵家の領地でこっそり栽培させてもらっています。


 お父様は外交官としてお城で働いているのですが、伯爵家と言えど領地を持たないのです。

 なので王都の屋敷で栽培するわけにもいかず、隣国の子爵家の広大な土地をお借りしてるのです。

 もちろんおすそ分けもしてますよ。今では親戚はみんなすっかりお米の虜です。

 でも親戚以外には秘密なので、みんなが食べる分だけを細々と作っています。


 あとは小麦があるならパスタにうどんにラーメンも行けるんじゃないかと思って試行錯誤したんですが、ラーメンはスープが難しかったです。

 麺は魔力で出来たんですけどね……豚骨は専門外です。

 お好み焼きも出来たけど、ソースが……

 と言うことで次は醤油だなと思い大豆を作ったはいいけど、ここからどうしたら……と悩んでると妖精が来ちゃいましたよ。


 なんとこの世界には妖精がいるんですよ。

 ほとんどの人には見えませんが、私くらいの魔力があれば見えるんだそうです。

 リアルティンカーベルと言いたいところですが、あんなにセクシーじゃなくて、ぽっちゃり幼児体型の可愛いやつです。ふふふ

 キューピーの方が近いかな?

 でもこのキューピーがまたチートな奴なんですよ。

 私がこんなのが作りたいんだよね~と頭の中で前世の醤油を思い出せば、こうやって作るんじゃない?と教えてくれるので、材料を揃えて魔力を使って言う通りにやってみたら出来るんですよ!

 その要領でお味噌と豆腐も作れちゃいましたよ。

 まあ作れちゃう私の魔力も凄いんですけどね。ふふふ

 魔力万歳!チート万歳ですね。


 ああ、ちなみに妖精は名前つけろって言うからキューピーと命名してあげました。

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