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ペア

 無事にちょうどいい固さの鉛筆が完成し、鉛筆削りもいい感じに削れたので、出来上がった消しゴムを試してみます。

 消しゴムもちゃんと消すことが出来ました。でもあれですね、やっぱり紙で包んでないとしっくり来ないので包むことにします。そして紫外線がダメだって言う事だったので小さな木箱も作ってみました。


 これは今はまだ販売せずに近しい人にのみ使ってもらう予定です。

 あとデザイン画を描く時にいいので、今度靴屋の頑固親父に会いに行く時に賄賂として渡してみましょうか。ふふふ


 プレゼント用のガラスペンは、中心にそれぞれピンクゴールドと白金の粉を練り込んで、ピンクゴールドはガラスを淡い紫に、白金はガラスを淡い水色にすると二人の色の様で綺麗かなと思い試してみました。

 普段使い用のはこのままで、装飾品タイプはこれにブルーダイヤモンドとアメジストの大小様々なサイズのブリリアントカットの物を綺麗にペアになる様に装飾して完成です。


 流線状に何気なく並べてるようで、実はくっつけるとハートになると言う何ともベタな感じにしてみました。

 喜んでくれるといいのですが。


 これをガラスで作った箱にプリザ擬きのお花を敷き詰めて、装飾ペンを入れたら完成です。

 どちらも淡い色なので、濃い目の花を使ってみました。我ながらいい出来です。

 みんなの技術も最高です。これは話題になって人気商品になりそうですね。


 御越し入れは、王太子様がハルマン王国に迎えに来て、お祝いのセレモニーをして、夜は舞踏会が開かれるそうです。

 そのセレモニーの時に色々な人が列になって順番にお祝いの品を渡して行くんだそうです。私は子供だし存在がばれるわけには行きませんので、公爵家にお留守番です……

 ちょうど国へ帰る直前なので、2日前から公爵家でお世話になり、お姉様を見送った翌日に私達もチェーチル王国へ帰る予定です。


 公爵家へ向かうまであと2週間、その間に商品を完成させて、頑固親父の靴屋へ行って、アリスちゃんに街を案内して貰って、市場調査……これ以上は無理そうですね。

 ゴムは持って帰って小さい物なら家でも出来そうなので、パンツや髪ゴムは帰ってから研究することにしましょう。


 王都にある公爵家では、きっとコーネリアお姉様の御越し入れ前で忙しいと思うので、ハンナと一緒に王都を散策して市場調査をしたり、店舗件アトリエに良さそうな物件がないか探してみようと思います。

 おじ様におば様、チャールズ様も一緒なので、チャールズ様に案内して貰えるようお願いしてみましょう。


 王都でも絵本を置いて貰えるお店を探さなければいけませんね。チャールズ様なら知り合いがいらっしゃるでしょうか?

 誰か王都に詳しい人と出会えればいいのですが……公爵家の使用人の皆さんは、よっぽど下働きの人以外は貴族の方ばかりなんですよね~。

 まあここで考えてもどうしようもないので、行ってから考えることにしましょう。


 とりあえず今回は全く想定していなかった鉛筆に消しゴムが手に入ったので、これから先デザイン画を描くのがすごく楽になりますね。

 チェーチル王国ではデザイン画を描く位しか出来ることがないので嬉しいです。

 ガラスペンも、私の分も作って欲しいなあ。

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