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恋がしたいです

 ふふ、何だか二人はいい感じですね。

 どちらも婚約者がいないし、はとこ同士なら問題無いですね。

 それにハンナの魔力で作り出す商品はとても美しいので、ブロウ商会の将来の奥様にピッタリですよね。

 はあ、いいですね~、私も恋がしたいです。無事に婚約破棄してハルマン王国に来た暁には、誰か素敵な男性に恋をする事も目標に書き足しておきましょう。ふふふ


 タイプですか?そうですね~、やっぱり前世日本人の私としては、あまりキラキラしい色合いの方は苦手ですね……黒髪や茶髪位が落ち着きます。

 元アラサーなので、やっぱり今の同年代には全く興味がありません。年上の落ち着いた少し影のある方なんか最高ですね。


 ああでも靴屋の頑固親父みたいに自分の信念を持って働いてる方も素敵ですよね。

 ちなみに脳筋は嫌いです。筋肉で何でも解決は出来ません!それに筋肉隆々よりもソフトマッチョ位がいいですよね~。

 はあ……恋がしたいです。でも今は恋よりお仕事ですね!


 おじ様に石榴石を粉にしてもらい、ガラスペンを試してもらいました。おじ様も凄く気に入ったみたいで、今度ハルマン王国の北側に接するノルウィス王国へお嫁に行く公爵家のコーネリアお姉様へのお祝いの品に、旦那様の分とペアで宝石を付けて渡したいからデザインを考えるようお願いされました。


 旦那様はノルウィス王国の王太子様なのです。両国の友好のための縁談なのだとか。

 ハルマン王国には王子が3人いるのですが、王女はいないので公爵家のコーネリアお姉様が選ばれたそうです。


 コーネリアお姉様の方が2歳年上になりますが、婚約の顔合わせの時に王太子様がコーネリアお姉様に一目惚れをなさったらしく、定期的に贈り物が送られて来るのはもちろん、忙しい合間を縫って年に1度は必ず数日間滞在されてかなり情熱的に愛を囁かれるのだとか……同じ王子でも何処かのナルシストとは大違いですね。ああ、そうでした、彼もマリーちゃん相手に情熱的に愛を囁かれているんでしたね。


 コーネリアお姉様の様に月の女神の様な美しさだったら、愛を囁かれていたのは私だったんでしょうか?う……ぞくぞくぞく

 あのナルシストバカ王子に愛を囁かれるとか、想像しただけで寒気がしますね。

 あの王子の好みの美人じゃなくて心底よかったです。

 地味な私万歳!でもいつか誰かに情熱的に愛されてみたいものです。


 さて、消しゴムを作りつつガラスペンのデザインを考えますか。ノルウィス王国の王太子様には、1度だけ昨年のチェーチル王国の式典の時お会いしました。

 肩で切り揃えられたさらっさらの色素の薄い銀髪に、かなり透明度の高いアイスブルーの瞳、透けるような白い肌の寒々しい美男子だったと記憶しております。


 まあチェーチル王国の王族や、婚約者がいるにも関わらずすり寄ってくる貴族令嬢が嫌だったのか、見た目に違わぬ冷たい印象の王太子様でしたが……本当にコーネリアお姉様へ情熱的に愛を囁かれている方と同一人物なのでしょうか?印象がずいぶん違うように思います。


 何はともあれ、コーネリアお姉様を大好きなのは分かりましたので、宝石を付けるならコーネリアお姉様の瞳の色がいいでしょうね。

 逆にコーネリアお姉様のペンには、白金の装飾にアクアマリンの宝石でしょうか。もう少し色の薄い宝石があればいいのですが。

 装飾や宝石をコテコテ付けると普段使いには向きませんね。

 割れても不吉なので、あくまで装飾品として飾っていて貰って、普段使い出来るシンプルな物を2~3本別に渡すことにしましょう。

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