カレーパーティー
午後から準備していると、ナンシー達も来て手伝ってくれました。ナンシーは潜入さんにピョコピョコ着いて回っていて、雛鳥のようでかわいいですね。ふふふ
え?マッチョ好き?そっちか~、てっきり父親的な感じなのかと思ってました!18歳差ですか……まぁ頑張ってください。
領民達は仕事が終わってシャワーを浴びて来るようです。移民組はおどおどしていましたが、みんなフレンドリーなのと、やっぱり保護施設や孤児院出身だったりで仲間意識が芽生えたのか時間が経つにつれて和やかな雰囲気になっていました。
仕事の話を色々聞いたりして、そろそろ働こうかな~なんて言い出す人もいました。元気になるにつれて暇になったみたいですね。
そろそろ工場を建設して機織り機を出しましょうか。男性は木材加工でしたね。オモチャの受注がとてもじゃないけど追い付いていないので、オモチャ工場にしてもいいですね~。
家具屋さんも平日は暇でしょうから工場長になってもらって、作り方を教えてもらったらどうでしょう?三輪車工場と半分ずつにするのもいいかもですね!うん、そうしましょう!
「ねえねえ、どうしておじちゃん達の椅子は車輪が付いてるの~?かっこいいね!」
「これはね~、筋力が弱ってしまって歩けないからなんだよ」
「そうなんだ~。え?うん、うん、やってみる。えいっ!どうかな~?」
ジョッシュ君が無邪気に話しかけて何かしましたね。よく見ると妖精がいるようです。
「この子は癒しの魔力の天才なんですよ。今何をしたの?」
「なんかね~、少しだけ筋力を治して、治りやすくして?普通の人位になるのに半年位だって~」
ん?分かりましたか?とりあえず半年後には普通の人並みになれるくらい治りを早くしたって事かな?
「ん~?よくわかんないけど、普通の人までなったらあとは他の人と変わらないからマッチョにはすぐにはなれないんだって~」
ちょっと妖精ちゃんと直接話したいんですけど……え?物凄い恥ずかしがりやで無理?じゃぁ同じ妖精とは?無理?そうですか……何か変化はありましたか?え?つかまり立ちが出来るようになった?凄いですね!じゃぁトイレも自分で行けますね!ご飯も自分で食べれるみたいです。
これで平行棒?のリハビリも出来るんで、きっとすぐ歩けるようになりますよ!
「坊や凄いな~、おじさんの足も治して欲しい位だよ。がっはっは」
「足どうしたの?ああ、クレアおばちゃんと同じだね。えいっ!これで骨は治ったよ~。でも筋力?のバランスが崩れてるから、リハビリしてたら3ヶ月くらいで治るって~」
わらわらと男性達が集まって、それぞれ治して貰いました。それにしても……いつの間に妖精が?全然知りませんでした!
先生達より凄い力じゃないですか!未来の王宮医師長間違い無しですね!凄いな~。
皆さん一生このままだと思っていたので、リハビリをすれば治ると聞いてやる気満々になりました。頑張ってくださいね!
と言うかクレアさんいつの間に治ってたんですか?全然知りませんでしたよ。
クレアさんは……牧師さんとイチャイチャしていますね。なるほど……牧師さんはクレアさんを追って来たんですね。そうですか。
まだまだこれから色々取りかかることもあるし、皆さんの心の傷が治るのも時間がかかるでしょう。
ですが、どこを見てもみんなで笑ってカレーを食べています。ふふふ、もっともっとみんなが幸せに楽しく過ごせる領になるように、頑張るぞ~!




