移民到着
やっと皆が到着しました!ルイに駆け寄って抱き付きます!皆を助けに行ってくれてありがとう!
それから保護した皆さんには馬車を降りて貰い、大広間へと案内します。夫達はさっそく車椅子に乗せて奥さんに押して貰います。赤ちゃんと言うか歩けるようなので、もう幼児?はスリングを渡して抱っこして車椅子を押して貰います。
声が出せるくらいには回復したようです。ただ、ずっと骨がボロボロだったので、筋力がとにかく弱ってしまっているみたいですね……骨は治せても筋力までは無理ですもんね……今後、リハビリ頑張ってくださいね。
大広間に入ると陛下やお父様達がみんなに今まで気付かずに申し訳なかったと謝罪し、当面の生活の保証と慰謝料の説明等がありました。
今後国に帰るか残るかはこの地で傷を癒しながらゆっくり考えて欲しいと言って陛下の話は終わりました。
次はお父様が、仮住まいの話をします。もし残りたいなら仕事もあることを伝え、領の説明やお店の説明などをして終わりました。
最後に私から、今回の経緯を説明します。やはり工場の人達は誰も心当たりが無いようなので現コックス子爵の娘さんでビンゴのようですね。
貴女が細工してくれたんですよね?と聞くと、何も出来なくてごめんなさいと泣き出してしまいました。
お屋敷内での父親の所業に気付いていた様ですが、自分の力じゃ何も出来なくて助けを求めたそうです。
ですが、普通に手紙を書けばバレてしまうので、思い悩んだ末ジャガタラ文を思い出して、私宛に送る荷物にバレないように書くことにしたそうです。
それがタグに日本語で模様のように書くと言うものでした。
何とかバレずに出来ましたが、何のアクションもなく日々が過ぎてしまい、そろそろ夫達が死ぬんじゃないかと怖かったそうです。
1人で外に出ることが出来ないので、工場のことは全く知らず、こんなにたくさんの人が強制労働させられていたことに驚いていました。
あんな奴等の娘なので、私も一緒に処刑してくれと泣いていますが、実際この子がいたからこそ皆の事を知って救出することが出来たので、処刑なんてとんでもありません!
潜入さんが慰めてくれているので、お任せしましょう。
皆さん疲れたでしょうから家に案内しましょう。お屋敷組はこのまま施設が出来るまで暫くはここでの生活になりますので、部屋へ案内します。
先生達が来てくれて、ヒールの上掛けをしてくれます。何でも個人差があって、治せる事が若干異なるそうです。よくわかりませんが、お任せします。
次にアパート組を案内して、最後に一軒家組です。引き離されていた家族は6組ほどで、再会出来てまた一緒に住めるようになって喜んでいました。
特に強制労働に連れていかれていた少年とお母さんの再会は、モニター越しでしたが感動して涙が止まらなかったです!
亡くなった男性は、単身者が1名と3世代で移住してきたお祖父ちゃんでした。
女性陣は亡くなったことを知らず、お祖母ちゃんは泣き崩れていました……暫くは気持ちの整理がつかないと思いますが、息子さん一家と暮らすそうなので、早く元気になって欲しいです。
遺骨の場所がわかれば取り寄せてお墓を作れるんですが……自白さんに王都に戻り次第、捕らえている監視員に場所を吐かせて貰いましょう!




