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先生

 お姉さん改めエミリアさんの具合も良くなったので、サイラスおじ様への手紙を食料配達に来た人に託して今日の作業開始です!

 初日に捨てコンまでしていた所に鉄筋を組んでベースコンクリートまで終わらせます。

 そんな作業を日々順番にしていた時、食料を運んで来る荷馬車に乗って、仙人みたいなお爺ちゃんとお煎餅をぽたぽた焼いていそうなお婆ちゃんがやって来ました。


「先生!どうされたんですか?」


 ルイが驚いて声をかけています。何の先生なんでしょうね?それにしても、こんなお爺ちゃんとお婆ちゃんが荷馬車で来るとか、体は大丈夫でしょうか?

 年なんであまり無理しないで欲しいですね……心臓に悪いです。


「ふぉっふぉっふぉ、サイラスにここに凄い魔力のヒールを使った少年がいると聞いてな~。老後の楽しみに面倒を見に来てやったぞ。

 引退してのんびり暮らしてたんだがな~、サイラスもワシ等の性格をよく理解しておるな~。まぁ暖かい土地でのんびり老後を過ごすのも悪くないかの~。ふぉっふぉっふぉ」


 なんと、ルイの話では元王宮医務官のトップご夫妻だそうです!ほぼこの国のお医者様はみんな彼等のお弟子さんだそうです。

 数年前に惜しまれつつも引退して、老後をゆっくり暮らしていたそうですが、サイラスおじ様にジョッシュ君の事を聞いてこちらに来てくれたそうです。

 フォーサイス領でジョッシュ君をゆっくり育てつつ、まったり老後を楽しむのだとか……


 お医者様が来てくれてよかったです!家はお屋敷に住んで貰って、診療所を作って万能薬で治らない様な病気や怪我のみお願いするようにしましょう。

 主寝室をと言ったら、階段がキツいから1階の使用人の部屋がいいと言われてしまいました……さすがに狭いですね……とりあえず主寝室に暫く住んで貰って、庭の木達を果樹園に移す事にして、平屋の家を建てましょう。


 木は私の魔力で取り出してアイテムボックスに入れて、フィリップの魔力で果樹園予定地の土を改良して貰って移します。

 ちょっと遠いけど、家ができるまで庭師さんに通って貰いましょう。

 お屋敷に戻って移動中考えた平屋の間取りを先生達に確認してもらい、少し修正を加えて完成した間取りで建てることにしました。

 もう夕暮れですが、フィリップに掘って地盤強化までしてもらい、薄暗くなったけど影君達に頑張って捨てコンまでして貰ったところで日が暮れました。

 新月なので、影のあるうちに終わってよかったです。


 翌日から先生達は遊びながらジョッシュ君にヒールを教えてくれているようです。

 ジョッシュ君は先日の出来事で殻が割れたようで、かなりの魔力の様です。お弟子さん達の中でもピカイチらしく、先生達がかなり張り切りだしました……

 もう年だからあまり無理しないで欲しいのですが……


 エミリアさんもすっかり良くなって、子供達も先生達がお世話してくれるので、庭師さんのお手伝いをしているようです。

 食事や洗濯は、御者兼、護衛兼、雑用係として付いて来ている公爵家の護衛さん達がしてくれています。

 さすがに肌着なんかは忍びないので、自分で……と思ってたんですけど、マチルダやエミリアさんがしてくれました。

 何だかんだで私もハンナも貴族令嬢なので、何もしないでください!と言われてしまい……本当ありがとうございます!


 簡単な洗濯機的なものが出来ればいいんだけどな~……まぁその辺はまた後日と言うことで。

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