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馬丁

 畳もあるし、最高ですね!あとは棚とか作って照明をつけたらいいかな?寝室にベッドも用意しなきゃですね!

 子供部屋用に2部屋あるので、ここは衣装部屋や作業部屋にしてもいいですね。


 さてと、さっき見てて思ったんですけど、影君達もアイテムボックスを使えるみたいなんですよね。なのでクレーンになれるのは凄いけど、一気に木材を出さずにその都度出していったらいいんじゃないでしょうか?

 そうしたら無駄に場所も取らないし、早いですよね!

 それにしても、いったいルイは何人の影君達を使えるんでしょうね?何だかんだで一番役人立つ魔力なんじゃないでしょうか?他にも色々使えそうで楽しみですね。ふふふ


 翌日は侯爵家に馬丁さんを紹介してもらいに来ました。侯爵様はお仕事なので、馬丁頭さんが馬舎に案内してくれます。

 綺麗な馬を2頭、今度行く時に連れて行っていいそうです。

 今度からお屋敷の馬舎がお家になるからね~。暑い場所だけど大丈夫かな?


「頭!フォーサイス様が来られてるって本当ですか!?

 あっ!失礼しました!」


「全くお前は……失礼しました。こちらが今回紹介させていただく……マチルダです。

 見ての通り女ですが、馬の扱いは丁寧で馬達にも信頼されている腕の良い馬丁なんですよ。

 動物限定ですが、少しだけヒールも使えますしね!やる気も人一倍の頑張り屋なんです!」


「そうですか、それは素敵ですね。まだまだこれからの領地なので動物のお医者さんは有り難いです!

 馬と一緒に来て貰えるんですか?女性なら住む場所もちょっと考えなきゃですね。

 ちなみに私は結婚したのでフォーサイスでは無くブラックフォードです」


「あの、本当に私で良いんですか?」


「え?何か問題があるんですか?」


「女ですよ?」


「ええ、見ればわかりますよ?」


 何をわかりきった事を言っているんでしょう?それとも妊娠中とか?あ、まさかリリアさんの様に男性を食い物にするタイプなんでしょうか?


「よかった……よかったな~マチルダ!

 本当やる気はあるし良いやつなんですよ!ですが女でしょう?ここも人員は揃っているので本採用は出来ませんし、何度か馬丁を探してる家に紹介したんですけど、女だからと断られまして……」


「へ~、そうなんですね。何で女性だと断られるんでしょうね?力仕事が多いんでしょうか?でも今は普通にこなしてるんですよね?

 と言うか、まだまだ今からの領地なので本当何も無い不便な場所ですけど、大丈夫ですか?

 今のところ子爵様達の男性3人しかいないですし……あ、建物が完成したら工場で働いてくれる人が来る予定なんですよ。

 とりあえず数人は決まってて、あとは募集をかけているんです。もし誰かいたら誘ってみてくださいね!

 あ、連れて行きたい家族とかいますか?」


「家族も連れて行っていいんですか?

 うちは父母がもういないので、旦那さんと死別した姉の事が心配で……子供も小さいので姉も家で出来る繕い物なんかをして生活しているんです……

 もし一緒に良いなら3人も一緒に連れて行きたいんですけど、いいですか?」


 繕い物と言うことは縫製が得意なんでしょうか?保育園を急いで作らなきゃですね。そうなると子供のお世話をする人も要りますね……まぁとりあえず家族用の家を最初に作って住んで貰うようにしましょう。

 大きくなったらフォーサイス領で働いてくれると良いな~、ふふふ。


 お姉さんは旦那さんが亡くなってから、家の家具やら服やら色々売って生活の足しにしていたようです。

 荷物と言うほどの物もほとんど無いそうなので、マチルダと一緒に行くことになりました。

 とりあえず行くまで数日あったので、家を解約して領地に向かうまでの2日間はうちに泊まって貰うことにしました。

 子供達は2歳と4歳の可愛い盛りでした。こんな幼い子を残して逝くなんて……と思っていたら、何とマチルダや子供達には秘密にしてるそうですが、離婚届を勝手に提出して他の女性の所へ行ったそうです。最低ですね!


 マチルダは嘘のつけないタイプの様で、本当の事を言ったら確実に子供達に伝わってしまうから秘密にしているそうです。

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