チェックの生地
翌日慌てて文房具屋さんにチェックの生地はどうなっているか聞きに行ったら、どうやら完成してそろそろ発売だそうです。
間に合ったのかな?注文したいと言うと、全柄ある程度の量の注文をダニエルおじ様が契約を交わした際にしていたようで、近々届くそうです!
おじ様、やっぱり神ですね!もう10月なんで、届いたら急いで作らなきゃですね!
ジニーは悪阻も軽かったそうで、私の気付かないうちに安定期に入っていたようです……
デビュタントのドレス作りでとてつもなく忙しかったもんね……気付かなくても仕方無い……ですよね?
とりあえずチェックの生地はわかりました!では次は黒いオーガンジーですね……シルクを買ってもいいのかな?
予算を聞いてなかったですね!まぁその辺は後で確認しましょう!
アトリエに戻ってドレスのパターンを引かなくては!ルイのベストはサプライズにする予定です。うふふ
「ただいまベラ、新居にいい物件があったから契約してきた。明日にでも一緒に見に行こう」
そうでした!新居も探さなきゃでしたね!忙しいのに探してくれてたんですね……ルイ、ありがとう。
さっそく翌朝ジニーも連れて新居へ向かいます。あれ?実家に近いのかな?って向かいやないかーい!
まぁ……確かに空き家でしたね。お父様とお母様も出てきてくれました。
何だかんだでアトリエに入り浸りだったんで、このスープの全く冷めない距離はいいかもしれませんね。
さっそくジニーにクリーンをかけてもらい、中を見てみましょう。うん、最初の伯爵家に負けず劣らずの劣化具合ですね。
とりあえず壁紙は全部変えて、バスタブも変えたが良さそうですね。
ここは夫婦の寝室ですか……左右にそれぞれの部屋があるんですね。とりあえず私の部屋を畳にしようかな。
内装屋さんにお願いしなきゃですね……使用人も数人雇わなきゃですよね~。面接とかもう時間的に無理なんで、サイラスおじ様にお願いしましょう。
実家でランチを食べつつ結婚式の打ち合わせです。どうやら招待客を決めなきゃいけないようです。
とりあえず親戚みんなと王家の方はお任せします。
え?デビュタントの同期にも声をかけなきゃなんですか?伝統?うーん、とりあえず平民の方も招待客にいるけどいいなら是非来てねって感じでいいですか?
平民はもちろんマークさんにエマさん、ダリウス様にジニー、アリスちゃんは遠いから無理かな~。あ、領地の3人も呼ばなきゃですね!あともちろんもう一人の従業員のリアも呼ばなきゃです。文房具屋さんも声かけてみようかな?あのお店が出会いの場ですしね。ふふふ
結局デビュタント組もみんな参加だそうです!そんな感じなんですね!遠方で王都に屋敷の無い方は、伯爵家に泊まって貰うことになりました。
領地の3人は平民街の宿です。ジニーも幸せになったし、心配する必要も無さそうですね。
一応会場は王城にある教会で式をして、中広間での披露宴となりました。
コーネリアお姉様やオズワルド様も御家族で参加してくれるそうです。うーん、平民組もいるけど、本当に大丈夫なんでしょうか?
まぁテーブルを離しとけば大丈夫かな?ちなみに平民組はレディ・フローラのレンタルドレスで参加予定です。ジニーの為にマタニティも作らなきゃですね……1から作るのは無理そうなんで、既存の物のお腹の脇にゴム入りの生地を足したらどうでしょう?
式と披露宴があるなら、やっぱり式は白がいいなぁ……デビュタントでお父様と踊ってないし、すぐ脱走しちゃったからやっぱりあのドレスで式はして、披露宴でチェックのドレスに着替えましょう!
よし、そうと決まれば頑張るぞ~!




