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デビュタント準備

 なんとかデビュタントの3日前にドレスが完成しました。ダリウス様にお願いしていた靴も完成して、今日は伯爵家の中で試し履きしてならし中です。

 この世界では革新的な位ヒールが高くて細いので、きっと皆ビックリしますね。日本の花嫁さんも、この位の物は履いていたので、私としてはまだ大丈夫な高さかな。

 でも、これでダンスを踊るのはかなりキツいですね……お父様にお願いしてダンスを練習中ですが、足がガクガクです。

 でも慣れなきゃなので、今日からデビュタントまではずっとこの靴で過ごすことにしましょう。

 お店はエマさんやダリウス様達にお願いして、デビュタントの翌日まで私は休むことにしました。

 色々準備もありますしね……おもに磨かれたり……磨かれたり……磨かれたりです。ぐったり


 ティアラは白金の土台に、ダイヤで出来た大小の花をバランスよく配置したカチューシャ型の物をャールズ様に作って貰いました。

 髪にも白い大小の花を編み込み、花には悪いけれど花弁にブリリアンカットのガラスを樹脂で付けて、光に当たると朝露のように輝く様になっています。

 ドレスのスカートにも部分的に同じく白い大小の花でブーケを作って飾りました。


 シルクのしっかりした素材で作ったドレスが主流ですが、オーガンジーを多用してふんわり仕上げました。

 上半身も、袖はふんわりとさせて透け感を出し、肩もオフショルダーです。

 下品にならない様に、妖精をイメージして作りましたが……どんな反応が出るかドキドキです。

 あの保守的なお母様が、一般的なドレスでは無いけれど、よく似合っていて可愛いと誉めてくれたので大丈夫かな?


 ハンナのドレスはマーメイドにしたら無理って言われてしまったので、サイドと後ろだけオーガンジーを重ねて作った巻きスカートを巻いて、前にリボンで結んで完成です。

 ハンナも気に入ってくれました。

 もちろんハンナのドレスにもダイヤカットのビーズをたくさん付けました。

 ティアラは綺麗なカットの大きな宝石をたくさん使用した豪華なものになっています。チャールズ様の力の入れ方が半端無いです。ふふふ


 ちなみに着付けやヘアメイク等は公爵家のメイドさん達がしてくれることになり、前日から公爵家にお泊まりしてさらに磨かれる予定です……

 とりあえずイメージだけはしっかり伝えとかないと大変なことになりそうですね……前日試しにヘアメイクをしてもらい、メイドさん達と一緒に修正を加えたりして、いよいよ明日はデビュタントです。

 緊張しますが、ルイと踊るのが楽しみですね。


 お風呂から全身を磨かれて、髪にも何やら色々つけられて、いつもよりだいぶ早くベッドに放り込まれました。

 朝も早くから起こされて、また全身を磨かれて髪をいじられている間に少しサンドイッチを摘まみ、綺麗に花が髪に編み込まれて行く様子をボーッと見つめます。

 何だかメイドさん達の手が気持ちよくて、眠たくなってきてしまいました。

 うとうとしていたら怒られて、メイクの開始です。

 そこまで気合い入れなくてもいいのに……貴族令嬢にとって一生に1度の晴れ舞台だから気は抜けませんって……そんなもんですかね~?


 まぁ確かにずっと憧れてはいましたけど……王宮の食事やスイーツはどんな感じなんでしょうね?楽しみです!

 え?食べる暇無いんですか?デビュタントは次々にダンスを申し込まれたり、挨拶回りに忙しいそうです。

 でもうちは冬にこの国の貴族に仲間入りしただけなんで、そうでもないんじゃないですか?

 逆に囲まれる?そう言うもんですかね~?よく分かりませんが、隙を見て絶対スイーツコーナーへ行ってみると言う新たな目標が出来ましたね!ふふふ

挿絵(By みてみん)


ハンナのドレスです。

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