嫉妬?☆
R15です
「イザベラとしては……?」
「うん……私ね、前世の記憶があるの。この世界とは全く違う世界なんだけどね、28歳までの記憶があるからまぁそれなりに?」
「結婚してたんだ?」
「え?してないよ。あぁ、そうか。
この世界と違って、前世で住んでいた世界では結婚とかしてなくても男女の仲になることもあったんだよね……」
「ふ~ん……他の国ではわからないけど、この国でもその辺はだいぶ緩くなってるらしいよ?
婚約者同士ならしていない方が珍しいくらいだって聞いた。だからベラに婚約者がいたって聞いて頭に血が上ってしまったんだ……ごめん。
でも、前世とは言えベラの記憶に別の男がいるのはちょっと許せそうにないな……
その記憶、今から塗り替えていい?」
え?どういう事でしょうか?塗り替える?
「ごめん、ちょっと意味が……」
「わからない?大丈夫、責任は取るよ。
結婚するまでは子供も出来ないように気を付けるから。
いや、むしろ出来た方がベラを俺のものに出来ていいんじゃないか……?
前世では恋人としてたんだろう?同じことだよ」
同じ……なのかな?この国ではその辺は緩いってさっき言ってたし、責任は取るって結婚するってこと?ならいいのかな?
何か小声で言っていたようですが、よく聞こえませんでしたね……
「ごめん、ルイ……さすがにまだ心の準備が出来てないかな。それに私まだ社交界デビューもしてないし……」
「デビュタントが終わったら?」
「……ルイならいいよ……本当に結婚するの?」
「ぁぁ、もちろん。もう2度と離さない」
そう言ってまた唇を塞がれました。今度は最初から深いキスです……こんなに流され大丈夫なのかな?
体が熱いしくらくらしてきました。たたんで積んであった布団に押し倒されます。
「…んっ……んんっ……」
どの位そうしていたのかわかりませんが、雨はますます酷くなって来たようです。
少し味見もされてしまって、ぐったりです。
ぐったりした私に、何故かルイは満足そうですね……全くもう、デビュタントまで我慢するって言ったのに!
え?最後までしてない?そう言う問題じゃなーい!もう知らない!
「雨、酷くなってきたね……帰れる?」
「泊まっていいのか?くく
もう少しここにいるけど、日が暮れたら今日は帰るよ。何も言わずに出てきたからな~。残念
今年社交界デビューだろ?王宮舞踏会では、俺以外と踊るの禁止だから」
「え~、無理だよ。ふふふ、陛下に楽しみにしてるって言われたし、お父様やサイラスおじ様やダニエルおじ様とも踊らなくちゃ。ふふふ
親戚以外ではルイ以外と踊らないから許してね」
何やらぶつぶつ言っているようですが、納得してくれたかな?ふふふ
さすがにお父様と踊らないと拗ねちゃいますもんね。サイラスおじ様もお姉様がお嫁に行って寂しいのか最近よく絡んできますしね~。
「最近忙しいのか?図書館に全然来ていない様だが……」
「ごめんね、オープンしたら思った以上に忙しくて。領地改革とかもしてたから全然行く暇無かったの。
疲れたからルイに会って癒されたかったんだよね~。だから今日は来てくれてありがとう!」
「可愛過ぎる!」
そう言ってまたキスから始まり、たっぷり味見されてしまいました。もう無理ー!




