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そう来ますか

 お昼頃お屋敷に到着しました。うん、砂埃にまみれてますね~……でもまぁ石の煉瓦だから朽ち果ててはいないっぽいですね。

 中も埃っぽくて何も無いです。ジニーにクリーンをかけて貰えば綺麗になるかな?この中広間?に作業台を並べたら、いい感じにプリント工場が出来ないかな?

 でも、回りに何も無いから住むには不便ですよね……あ、でも水道は出るんですね!昔の人の魔力は本当凄いですね!


 とりあえず庭に品種改良したバナナとパイナップルとマンゴーとパッションフルーツ、ライチにアボカドもいいですね、ドラゴンフルーツにパパイヤと植えとけば、次来たときにいい感じに実ってオズワルド様をおもてなし出来るかな~。

 まぁその場ですぐに成長させられるんですけどね。


 そうだ、カカオちゃんも育てようと思っていたんでした!せっかくなので、庭じゃなくて広い土地があるので大量生産も夢じゃないですね。

 チョコレートも工場を作って生産したいですね~、製紙工場も作りたいし……工場地帯にしたいですね。

 あと荒野と言ったら何でしょうか?メキシコとか?メキシコと言えばテキーラ?テキーラー!作りたい!でもまだ飲めないのが悔しいです!

 とりあえずカカオちゃんは大量生産して、どうせ使わないので大広間をチョコレート工場にする方向で考えてみることにしましょう。


 と言う事で、プリント工場とチョコレート工場を既存のお屋敷を使って作る方向で今後動くことにしましょう!

 とは言っても、中々こっちに来れるわけでも無いので、とにかく人手が欲しいですね……でも最初はお給料もあまり出せませんしね……はぁ、難題ですね……

 とりあえず宿に戻っておかみさんにこの辺でいい人材がいないか聞いてみましょう。


「あの、それは男性でもいいですか?」


「勿論です!力作業もあると思いますし、肉体労働なので男性がいいかもしれませんね。心当たりがありますか?」


「あの……恥ずかしながら、息子が王都の方で庭師をクビになりまして……と言うか家が取り潰しになった様で、旦那様も一緒にこちらへ職を探しに戻ってるんです。

 何かしたみたいで王都で働くのはもう無理そうで……

 でもこの辺りには求人も無いんで、うちの宿でとりあえず食べる分くらいは働いてもらってるんですけどねぇ……

 さすがにいつまでも置いとくのはうちとしてもキツくなってきて困っていたんです。

 よかったら会うだけ会って貰えませんか?仕事は真面目にする子なんですよ!」


 何をしたのかが気になりますが、とりあえず会うだけ会ってみましょうか。当たりだったら嬉しいんですけど……

 食堂で会うことになり、お父様と一緒に待っていたら3人の若い男性が入ってきました。


「君達は……なるほど……うーん、どうだろうなぁ。

 イザベラ、彼等はジニーの元嫁ぎ先のベンソン子爵と従者と庭師だよ。

 まぁ実際執事と男爵令嬢が黒幕で、彼等は騙されていたと言うかいい様に使われていただけと言うか……

 まぁ雇うかどうかはベラに任せるよ」


 そう来ましたか!若くて優秀な人材は凄く嬉しいのですが……特に庭師さんは欲しいですね……彼はリリアさんと出来てた以外に何かありましたっけ?

 ジニーに害は無かった気がします。従者もおそらく同じでしょう。でもベンソン子爵はな~……


「ジニーには本当に申し訳ないことをしました。執事とリリアの言うことを鵜呑みにして、邪険に扱ってしまって……

 私はいいので、この2人だけでも雇って貰えませんか?もちろん、ジニーがいいと言えばですけど……

 この2人はジニーには何もしていません。だからお願いします」


 そう言ってベンソン子爵は頭を下げます。着ている物は上等な様ですが、着古してだいぶくたびれていますね……

 この人も執事とリリアさんに騙されていただけなんですよね……結局会いたいと言うジニーの伝言も聞いていなかったですしね。

 逆にジニーには想い人がいて、ベンソン子爵と結婚したくなかったんだと聞かされていた様です。

 優秀だけど、騙されやすいタイプなんでしょうね。うーん、少し考える時間を貰った方が良さそうですね。

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