作業着
ダリウス様とジニーに声をかけて、公爵家から持ってきたランチにしましょう。
ジニーは何か出来ることはないかと、ミシンの練習にハンカチを縫っていました。上手に縫えています。
ふっふっふ、人を雇わなきゃかと思っていましたが、ジニーがいれば大丈夫そうですね。何でも、実家が貧乏なので幼い頃から弟たちの服を繕っていたので得意なんだそうです!
クリーンも出来て縫製も得意でやる気もあるなんて……ジニーは天からの贈り物ですか?なんてはしゃいでたら、ちょっと恥ずかしそうにもう止めてくださいなんて突っ込まれちゃいました。
ふふ、照れてる姿も可愛いですね。
さてと、午後からは畳でゴロゴロしつつ、照明の消すアイデアを考えたり、ドレスのデザインをしたりして過ごしましょうか。
型紙を作って裁断までしていたら、ジニーが後は縫ってくれるかな?何でもいいから仕事がしたそうなんで、何かしらお願いできればいいのですが……
きっと何かしていないと色々考えちゃうんでしょうね~。早くジニーの心の傷が癒えます様に。
さてと、デザイン画を考えるのもいいですが、さすがにこの格好ではゴロゴロしにくいので作業着と言う名の部屋着を先に作りましょう。
糸も布もたくさん作っていたので、物置に行ってみましょう。
魔石で室内は暖かくなっているので、上はロンTに下はウエストゴムの楽チンなのがいいな~……さすがにダメですかね?この2人しかいないしいいですよね。
一応長さは足首までにして、裾を広目にしたらワイドパンツの出来上がりです。
あ~でもミシン踏む時に裾が邪魔ですよね?まぁドレスでも邪魔なんですけど……デニム風にしちゃう?
あ、いいかも。デニム風にして、ウエストが楽なようにサロペットにしたらどうでしょう?
ストレッチ生地は出来ないので、ダボッとさせてロールアップしたら裾も邪魔じゃないですね。
Tシャツはフライス編みにしてピッタリ目にして~、あとスポーツブラが欲しいんでした!成長期なので締め付けたくなくて……と言いつつ本当は楽なんで。ふふふ
お母様が来たら大変なので、花柄プリントのフレアーのロングスカートを用意しておいて、すぐ着替えれるようにしときましょうね。ふふふ
よし、デザインは決まったので作りましょう!思ったんですけど、Tシャツは元々輪にして生地を作ればいいんですよね。肩と袖を縫えば完成です!色はやっぱり黒ですよね。
サロペットは藍染でデニム風に作って、もう型出しは無しでいいですね。適当に型紙引いて縫ってこんなんでどうかな?
あ~疲れた……部屋着も出来たことだし、今日は泊まろうかな。
布団もさっき届きましたしね!ジニーがクリーンをかけて用意してくれていました。ありがとう!
お父様へは魔石に向かって泊まるねって言っとけばいいですよね。ふふふ
あぁ、ついでに明日ハンナとチャールズ様に来て貰えるように言っときましょう。おやすみなさい。
おはようございます!さっそく昨日作ったロンTとサロペットを着てみます!いい感じです!
あ~でも靴が嫌ですね……スニーカーとかスリッポン的なものが欲しいです。
ダリウス様が隣から買ってきてくれたパンを食べつつどうやって作ろうか考え中です。
「ねぇベラ……その服装はなんなの?貴族令嬢として有りなのそれ?まぁ作業はしやすそうだけど……貴族として大事なものを失ってない?いえ、むしろ女として?」
「ダリウス様、以外と考えが古いですね。ふふふ
凄く着心地がいいので、後でダリウス様とジニーの分も作ってあげますね」




