第二王子
「くっくっく、中々の男前で優秀な様だが、本当に断ってよかったのか?それにしても……どんな噂を流したのか気になる所だな。くっく」
「たいした噂じゃありません。執事さんは殿下の事が好きなんじゃないかってそれだけです。ふふふ、女性はそう言う噂大好きですから」
「まぁ、ほっほっほっほ」
王妃様やこの場にいる女性陣はみんな笑っています。やっぱり好きなんですね。ふふふ
「くっくっく、それはさぞ見物だっただろうな。
それはそうとイザベラ嬢、私は魔力で真の姿を見ることが出来るんだが、黒髪の女性に時々見えるのは何故だ?」
「面白い魔力ですね!チェーチル王国の元王妃様がどの様に見えていたのか気になります。ふふふ
黒髪の女性はおそらく私の前世の姿だと思います。肩より少し長いくらいの黒髪で黒い目の28歳の異国の女性でしょう?
日本と言うこことは違う世界で生きていました。
その世界では魔力が無くて科学と言うものが発達していたので、そこにあった便利な物をこの世界の魔法で代用できないかと日々色々考えているのです。
でも陛下の力は初めて聞きました!凄いですね!」
「成る程な、それで色々開発出来るのだな。
ふむ……ではそうだな、そこにいる我が次男は肉体強化と風魔法が少々使えるんだが、他にも何か出来そうか?」
「肉体強化と言うと筋力をアップする感じなんでしょうか?
例えば一部分だけとかも出来るんですか?」
「一部分だけ?やったことはないが、どうだろう?とりあえずいつもはこんな感じだ」
そう言うやいなや漫画のように筋肉隆々になりました。護衛騎士2人が金属板を左右から持ち、そこにパンチするとボコッと凹みました。
「成る程……いったん解いてもらって、右腕だけに集中的に魔力増加出来ますか?」
すると右腕だけがさっきの倍はあろうかと言うほど膨れ上がり、同じくパンチするとさっきよりべっこり凹みました。
「おぉ……こんなことも出来るとは……成る程、今までより断然威力が上がったぞ!イザベラ嬢、ありがとう!」
「まだです!今度はその腕に風を纏わせられませんか?くるくる~っと腕を中心に竜巻の様に。当たる時だけで構いませんから」
ちょっと難しいようで色々考えているようですが、何とか纏まったみたいで動き出します。
ボコーッと凄い音がして騎士達が吹き飛びました。
吹き飛んだ金属板を見ると、真ん中にボッコリ穴が開いています!凄い!かっこいいです!
「きゃ~!凄いですね!穴が開いてますよ!かっこ良かったです!あ、騎士様達は大丈夫でしょうか?」
「だ、大丈夫です……」
ヨロヨロしながら騎士様達が何とか立ち上がりました。何でしょうか?なんだか静かですね?
次男様は呆然と金属板を見ています。
「まさか俺にこんな事が出来るとは……イザベラ嬢、本当にありがとう。魔力も大したこと無い俺が騎士団を率いて本当に大丈夫なのかとずっと悩んでいたんだ……だが、この力を使いこなせるようになれば……
陛下、私はこれで失礼します!忘れないうちに訓練しに行きたいと思います!」
そう言って走って行ってしまいました。ここにも脳筋がいましたね。よくわかりませんが、頑張ってください。
「イザベラ様、本当にありがとう。あの人に自信を取り戻させてくれて……お礼に私に出来ることなら何でもするから言ってね」
第二王子妃様がいつの間にか目の前にいて、ちょっとビックリしました!なんて美しい人でしょう……どうやら第二王子は何やら自信喪失していたようですね。
元気になってくれてよかったです。
「あの、妃殿下の魔力はどの様なものなんですか?」
「イザベラー!!」




