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接見

 明日来ますね~何て言ったけど、今日は王城へ行く日でした!早朝から公爵家のメイドさん達に磨きあげられて、髪を編まれてドレスを着せられぐったりです。

 あぁ、でもこれは私ですか?チェーチル王国ではとにかく地味にしていたので、こんなに綺麗にして貰ったのは初めてです!

 地味だと思っていましたが、以外と可愛いかもしれません!なんてね、ふふふ


 ダリウス様とジニーを心配していたら、マークさんが食料を持って様子見に行ってくれるそうです。

 マークさんなら顔見知りですし安心ですね。


 ハンナも磨きあげられてて、凄く綺麗です!やっぱり美人だな~。チャールズ様、鼻血出てますよ。ふふふ

 チャールズ様は今日は呼ばれていないのでお仕事頑張ってくださいね。ではいってきます。


 何度もハルマン王国には来ていますが、王城は初めてです。チェーチル王国と違って、シックでお洒落ですね~。

 チェーチル王国の王城は無駄に派手でしたもんね……オズワルド様が変えてくれるといいのですが……

 馬車が到着したので、いよいよ接見ですね。陛下には初めてお会いするのでドキドキします。


「おお~アイザックにセドリック、よく来たな。

 これからはハルマン王国の為に頑張って働いてくれるのを期待してるぞ。くくく

 ああ、あとアイザック、サイラスがお前にフォーサイス伯爵領をくれと言うんだがな……南の荒れ地で国としても扱いに困っているのでやるのは構わんが、もっといい領地じゃなくていいのかと心配でな~。

 嫌なら嫌と遠慮無く言っていいんだぞ?」


「いえ、陛下。有り難いお話し感謝いたします!」


 南の荒れ地ですか……ふふふ、楽しみですね。温かい地域と言うことでしょうか?それならカカオちゃんも枯れずに育ちますかね?

 パイナップルにマンゴーも食べたいですね、夢が膨らみます!

 とりあえずどんな領地か1回見に行きたいですね。

 お店が落ち着いたら行くことにしましょうか。


「ああ、あとチェーチル王国だがな、無事議会の満場一致でオズワルド殿が国王になったそうだ。

 まぁオズワルド殿を国王へと言う国民の声も大きかったからな。

 あと、王太子がイザベラ嬢に理不尽な婚約破棄と殺人未遂の冤罪を大勢の前で断罪したのも大きかったようだ。

 イザベラ嬢が城にいたのは多くの貴族が証言したからな。

 あの男爵令嬢も往生際悪く、ギャーギャー騒いでいたようだが、ほとんど自滅だったらしいぞ。くくく

 まぁ結局元国王と王妃は断崖絶壁に建てられた要塞に、隠居と言う名の監禁状態になるようだ。

 元王太子は男爵令嬢と結婚し、平民になるらしいぞ。伯爵令嬢に濡れ衣を着せて国外へ追いやった責任を取って、男爵家は取り潰しになったそうだ。

 今しがたそこの男が報告に来た。イザベラ嬢に謝罪がしたいそうだ」


 色素の薄い金髪に琥珀色の瞳のインテリメガネの男性です……確か氷の貴公子としてご令嬢達の憧れの的のアラン=マクラーゲン侯爵子息様ですよね。

 ……あれ?この踝丈にピンストライプの靴下はまさか!


「セバスチャンさん!?」


「さすがイザベラ様、正解です。

 その節は色々とご迷惑をお掛けしました。計画とは言え、あんな大勢の前で断罪されて……見ていることしか出来ずに申し訳ないです」


「いえいえ、面白かったので問題ないですよ。

 それに、アラン様こそ大変でしたね……と言うか、あの氷の様に冷徹だと有名なアラン様があんなに演技派だったなんて……いい物を見させていただきましたわ。ふふふ


 髪の色と表情と服装を変えるだけで随分印象が変わりますのね。まるで別人ですわ。

 ご令嬢に人気のアラン様なのに、誰も正体に気付きませんでしたよ!凄いです!」


「よく見ればイザベラ様のようにすぐ気付くはずなんですけどね……結局のところ、みんな私の事は地位と髪だけで判断していたと言うことでしょうね。

 私個人としてキチンと見ていてくれた友人や家族なんかは、髪の色を変えただけでバレバレじゃないか?等と心配してくれていましたよ……まぁ杞憂に終わりましたが」


 何でしょうか?自分だと気付いてくれるご令嬢が居なかったからか、拗ねている様ですね……

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