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抜け殻

作者: 朱雪藍

一人静かに掃除をしている

ソファーの下から出てきた「抜け殻」

それに僕は違和感を覚えた


こいつはどこからやってきたのか

こいつはどこにいたというのか


小さな小さな「抜け殻」は

僕の疑問など聞いちゃくれない


もう乾ききった虫の抜け殻

いや 死体というべきか


抜け殻 死体 抜け殻 死体

まるでこの世の中のようだ

まるで僕の心の中のようだ


皆生きてるようには見えないのに

皆生きているふりだけはする


皆死んでいるようにも見えるのに

皆生きているふりだけはする


小さな小さな「抜け殻(死体)」は

僕の手の中にとどまっている


捨てるべきなのだろう しかし

僕の手がそれを拒んでいる


小さな世界の小さな人々に

生きている人はいるのだろうか


それとも僕の心のように

生きているふりを一生懸命

しているだけなのか


本当は生きてなどいないのに

本当は死んでなどいないのに


一人寂しく掃除をしている

ソファーの下から出てくる「抜け殻(自分)

それに僕は共感を覚えた



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― 新着の感想 ―
[良い点] 簡単な言葉を使っているのに、なんか深い感じがいいなと思いました!偉そうに聞こえたらすみません… [一言] なんだか考えさせられる詩でした…!素敵でした!
[良い点] 中原中也の「月夜の浜辺」に近い詩ですね。 感情殴り書きの詩より全然良くなっています。 好きですね。現代社会をよく表していると思います
2018/12/26 20:58 退会済み
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