表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神崎さん  作者: ツヨシ
3/6

そのときミチヒロがいった。


「あれっ、家に誰もいないのに、テレビをつけてるのか?」


こいつはいったい何を言っているんだと思い、僕は言った。


「誰もいないって、神崎さんがいるじゃないか」


ミチヒロはもう一度居間を見た。


「どこに?」


「どこにって、ソファーに座っているじゃないか。でかい図体の禿げたおっさんが」


「なに言ってんだ。そんなやついないぞ」


「そっちこそなに言ってんだ。いるだろう、そこに」


その時ノボルが言った。


「いや、誰もいないぞ」


ケンも言った。


「うん、でかいおっさんどころか、誰もいない」


三人とも居間と僕の顔を交互に見た。


そして僕の顔でその視線が止まった。


最初は冗談かと思った。


しかし神崎さんが家にいることは、友達の誰にも話したことがなかった。


したがって神崎さんが見えないふりをすると言う打ち合わせを、事前に行なえるわけがない。


それに三人が三人とも、とても嘘を言っているようには見えなかったのだ。


僕は考えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ