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#67統治政策

日本皇国サイド


交通路の整備が粗方終わり、ローマ帝国改めローマ共和国への物資の供給路が確保

できたので、ローマ共和国の統治を行っていく。


まずは、省庁、役所の整備だ。ローマ共和国の治安の改善や、統治の円滑化を

する目的がある。この役所は、ローマの建物とは違い、鉄筋コンクリート造り。

役所には日本皇国人のみを登用するので、頑丈な造りだ。ローマ人にこの技術を

知られるとまずいので、ローマ人の敷地内への侵入は禁止する。もし不法侵入を

した場合は、敷地内に治外法権が成立してあるので日本皇国の法で裁く。

病院も建造し、これはローマ人も利用できるが、設備は中世ぐらいのものだ。

医療技術を知られてしまうと困るからな。中世の設備では治せないような難病は、

現代的な設備の病院船で治療する。日本皇国人限定だが。


次に、軍事施設の建造。主に自衛隊の駐屯地やレーダーサイトなどだ。

もちろん、民間人の敷地内への侵入は禁止。ここにも治外法権が成立してある。

ローマ共和国内に駐屯する自衛隊の主な任務は、他国からの防衛ではなく、

ローマで起きた暴動やデモ、クーデターなどを阻止するためだ。

名目上では他国からの防衛だが。そもそも、日本皇国以外に他の国はないし。


国内に滞在する日本皇国人(主に公務員や自衛隊員など)のための日本町も

建設していく。現代的な都市ではなく、日本の中世、江戸時代の頃の建物に

揃えておく。これも、日本皇国の技術を盗まれないためだ。

まあ、町の周りは塀で囲って、入り口には警備員を常駐させて、ローマ人の

侵入を防ぐけどな。日本町の住民にとっては少し不便だが、仕方ない。


ローマ人と日本皇国人が恋愛をすること、結婚することなども禁止。

もしそんなことをしたら、両方とも地球から追放である。


ローマ人の不法入国を防ぐため、ローマ共和国との国境に巨大な壁を

つくり、侵入を防ぐ。さすがに海路までは封鎖できないが、陸路が

なくなれば不法入国も減るだろう。


何だか、これらの条件を羅列すると、何かの要因で反乱が起きそうだが、

その心配はあまり必要ない。何故なら、俺の言うことは絶対だからだ。

例えば、俺が「ローマ人は日本皇国にとって、絶対に許すことのできない

敵である」と国民に言えば、国民はそれに従う。

日本皇国の教育では「天皇は世界の中心であり、我々がこうして豊かな生活

を送れているのは、全て天皇のおかげ」というのは基本だからだ。

俺は今まで失策をしたことがないし、信頼度は抜群。

日本皇国に比べ、ローマなどの他の国は惨めなほどに遅れている。

何故、日本皇国がここまで進んでいるかの理由を知れば、従うのは人間として

当然だろう。


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