#65属州統治
日本皇国サイド
ローマ帝国が無事に講和をしてくれたので、終戦が決まった。これで、ローマは
我が国の属国も同然だ。まあ、属国ということを国民に知られると、敵国扱いが
されなくなってしまうので、情報を捏造して発信している。もちろん、日羅戦争も
捏造してある。
日本皇国民に教えた歴史はこうだ。
日羅戦争が起こった理由は、ローマ人がパンテレリア島内で日本皇国の軍事施設
を放火し、日本皇国は賠償金を求めたがそれに応じず、更には軍を日本皇国領内に
侵攻させた。しかし、皇軍の前では、ローマ帝国軍の醜態を晒して撤退を繰り返し、
ローマ帝国から、劣悪な支配を受けていた属州を解放した。
しかし、天皇は慈悲深いので、ローマ帝国を滅ぼさずに存続させてあげている。
というような感じだ。全体的にローマ帝国を悪者にしてある。まあ、一部に
でっち上げの事件もあるが。
ローマ帝国は敵、というプロバガンダを国民に伝えるために、映画や漫画、
アニメなどを使って、思想を植え付けていく。ローマ帝国には全面的に敵役へ
なってほしいからな。だんだん、ローマ帝国が可哀想に思えてきた。
ローマ帝国の属州などを割譲させてもらったので、本格的に支配を行う。
まずは、支配地にいるローマ人や属州の民族を追い出す。ローマ人は
日本皇国にとって敵だし、支配するのも面倒だからな。
その方法は、ローマ人にある程度のお金や食料を渡して、船も用意して
ローマ帝国へ行くように促すのだ。その際に「この機会を逃すと、講和条約
によって、二度とローマ帝国へ行くことはできない」と言うのだ。
結果的に、ほとんどの者は出て行ってくれた。二度と行くことはできない、
なんて言われたら、普通は、行かなければならないと思うよな。
ローマ帝国が人口過多になりそうだが、気にする必要はない。
次にインフラ整備。今までの道路は解体し、直線的で幅が広い道路に
変えるのだ。戦争で粗方の建物は破壊したので土地の心配はない。
もちろん、水道も建設する。ローマ帝国にも水道があるが、
原始的な水道、というよりは水路なためだ。こんなものでは管理しにくい
ので解体する。その他、電話網や電線網も広げていく。日本皇国の海外領土
と揃える。
更に、役所、政庁などの建設。警察署、消防署、病院、学校などもだ。
これも重要なインフラだからな。現地住民には、いつも通り天皇至上主義の
思想を植え付けていく。前の生活より、1000年以上未来の生活をいきなり
手にしたら、きっと信じるだろう。キリスト教とユダヤ教が面倒だが。




