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#63敵国の維持

条項の内容を一部修正、追加しました。

日本皇国サイド


コソボ、セルビア、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナ、クロアチア、

スロベニア、イタリア半島南部、北部を占領。開戦から40日にして、

ローマ帝国の領土はイタリア半島中部のみとなった。

思っていたよりも、割と早くに戦争が終わるな。毎日、我が国の兵は、

快進撃を続けているからだ。まあ、ミサイルを放った影響もあるけど。


ローマ帝国にはもう戦力がないので、ローマ帝国軍は撤退を繰り返している。

ローマの守りを固めるようだ。まあ、何人いようと日本皇国には勝てないが。


このまま進軍すれば、ローマも陥落するが、それはあえてしない。

ローマ帝国には、永遠に日本皇国の敵になってもらう。人間は、明確な敵が

いないと頑張ることはできない。民族によって習慣や考え方などは違うが、

共通の敵がいれば纏まることができるのだ。

ヒトラーの演説のように、ユダヤ人という共通の敵をつくってドイツ民族を

纏めさせたような感じだ。人種のるつぼと呼ばれるアメリカが纏まっている

のは共通の敵がいるからだ。

なので、超多人種国家の日本皇国を纏めるために、ローマ帝国を敵役に

するのだ。



ローマ帝国サイド


ローマ帝国の上層部では、日本皇国に挟み撃ちにされ、ローマ帝国の滅亡は

不可避という雰囲気が濃厚になってきている。ただ、彼らにもプライドがあり、

簡単に、降伏しようなんてことは言えない。


そんな中、日本皇国が外交に踏み切った。


「日本皇国の大使が来た・・・だと?」


ハドリアヌスはその報告に驚いた。報告によれば、大使である三島綾乃が

ここまで訪ねてきたとのことだ。何の用件なのか気になったが、三島の

謁見を許した。


「ご無沙汰しております、ローマ帝国皇帝陛下。今日は、我が国との講和の

件をお話に参りました」


「講和・・・だと?今行っている戦争をやめるということか?」


「はい、その通りです。こちらが、条約の内容です」


何故、今講和をするのか疑問に思ったハドリアヌスだが、手渡された紙に

目を通してみることにした。そこに書かれていたのは・・・


「1、両国は現在の戦争を放棄し、国交を正常化すること。しかし、過去に

結んだ両国の条約は破棄する。パンテレリア島の租借は停止し、日本皇国の

領土とする。

2、両国の外国人の行き来は原則禁止とする。不法入国した場合は、日本皇国の

法によって裁く。

3、ローマ帝国は、日本皇国が現在占領している領土全域を割譲すること。

4、ローマ帝国は、海軍、陸軍を解散すること。新たに徴兵を行うことや、

軍隊の創設は禁止する。また、いかなる戦力も保持してはいけない。

5、ローマ帝国の防衛は、日本皇国自衛隊が進駐し、防衛を行う。

その際の防衛費、滞在費などの諸費用は、全て日本皇国が負担する。

6、ローマ帝国の国家機関などに日本皇国人を登用すること。

7、ローマ帝国の国家機能の維持が難しくなった場合、日本皇国がそれを

支援する。

8、ローマ帝国の港、島などは日本皇国が管理する。

9、ローマ帝国の領土は日本皇国が自由に利用できるようにすること」


という内容だった。



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