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#62空襲

書いていたら、日本皇国が完全に悪役になりました。

ここは、イタリア半島北部、クレモナの要塞(カストルム)

この要塞を破られると、日本皇国の北部占領が完了してしまい、中部への侵攻を

許してしまう。ローマ帝国にとっては守り抜かなければいけない砦である。


この要塞線には、ローマ帝国の兵士が、砦の屋上に潜み敵兵の進軍を待っている。

武器は、相変わらず弓や投げ槍など。砦の上から、敵兵に遠距離攻撃をする作戦

なのだ。


しばらくして、ついに敵が襲来してきた。しかし、敵の位置はローマ帝国軍が

予想していたものとは全く違っていた。


「何だあれは?鳥・・・じゃないよな」


待ち伏せていた兵士が、上空からの不思議な音に気付き、ふと見上げた。

目に映ったのは、何十機かの日本皇国の航空機だった。しかし、航空機は

今まで日羅戦争に実戦投入してこなかったため、その存在を知るローマ帝国軍

兵士はいない。


兵士たちは、その航空機が鳥だと思ったが、すぐにそれが違うことに気付いた。

何故なら、鳥はあんな鳴き声をしないし、地上から遠すぎる場所を飛行して、

羽ばたきもしないからだ。だとすると、あれは何なのか・・・そう思っていた時、

突如それは襲い掛かった。


ズドーンッ!


ズドーンッ!


「な、何だこの音は?」


その瞬間、日本皇国軍による爆撃が開始された。爆発という概念を知らない兵たち

は慌てふためき、パニック状態になった。何故か砦や兵たちが吹っ飛ぶ光景は、

恐怖そのものだった。この空襲で、要塞にいた軍は全滅。要塞は破壊、突破

されてしまった。



場所は変わり、イタリア半島南部、ナポリ。ナポリ湾に面するこの都市では、

大きな港があり、海軍が集結しているため、軍事上でも重要な都市である。

この都市では、男のほとんどが徴兵に駆り出され、主に女たちがこの町を

守っていた。日本皇国に対する危機感があるものの、これまで何とか

生活してきていた。しかし、今日、災厄が降りかかった。


弾道ミサイルである。それがここへ飛んできたことに気付いた時には、

既に遅かった。弾道ミサイルは目で追えないほどの刹那の速さで落ち、

爆風で住居などの建造物は崩壊、熱風で市民の体を消し飛ばした。


無慈悲な兵器により、ナポリの爆心地は焦土と化した。何とか生き残った

市民の感情は、絶望以外何も言えない。


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