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#21光と影

翌年、秦は中国全土を統一した。しかし、あの要求を飲んだ秦では、何かが変わり

始めていた。まず、秦の関税自主権を認めない貿易。国王は、輸入品は高く

売られ、輸出品は安く買われてしまうのかと思っていたが、違った。

日本皇国は日本皇国製のものを超低価格で売って、秦のものは高額で買って

きたのだ。しかし、日本皇国が買うのはほぼ秦にいる奴隷だけ。

しかし、その事に国王は気付いていた・・・


「日本皇国は我が国の市場を独占し、更には労働力を奪うつもりだな・・・」


安くて質のいい製品が市場に出れば皆そっちを買ってしまい、経済が駄目になる。

労働力がなくなれば尚更だ。前の要求で、秦の政治に日本皇国人を入れなければ

ならないことなどから、日本皇国は秦を内部から潰そうとしているのは確実だろう。


更に、日本皇国からもらったあの土地。そこは、一面全てが人のいない荒れ地

だったのだ。それは、日本皇国が燕、斉、楚の国民を全て虐殺したからだ。

そんな土地をもらっても、秦は何の得もしない。いや、あの要求の分、損をしている。


更に、秦国内に日本皇国の軍事基地が多数建設され、そこの維持費や自衛隊員の

食費などの経費は秦が負担しなければいけないので、国の財政を圧迫している。

更に、重税などの影響で国民の反感も高まり、いつ反乱が起きてもおかしくない状況だ。


秦の未来は暗くなっていく一方だった・・・・



一方、日本皇国では好景気に浮かれていた。秦との貿易が始まったことで、あらゆる

ものの生産量が増え、外貨を獲得していることや外国人労働者という名の奴隷を

雇い入れることで労働力が増えたからだ。


その好景気のおかげか、大都市では今までの木造住宅から、鉄筋コンクリート造り

の住宅へと変わり、駅前には大型デパートなどの商業施設が出来るようになった。

今までの中世風の都市から近代的な都市へと生まれ変わっていったのだ。


そして、労働力の整った本国では、日本皇国人の海外進出を後援していた・・・


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