#1海外進出
この作品はほとんど作者の気分で書いています。
主人公の言動がおかしかったりします。
基本的に会話は存在しません。
設定は、前作と同じです。まだ前作を読んでいない方は、
先にそちらをお読み下さい。
神武天皇即位紀元250年(紀元前410年)
朝鮮半島南部、台湾、ルソン島、樺太島を領有化。日本皇国がついに海外進出だ。
言葉が通じなかったので、交渉決裂したが、銃を見せたらどこかへ行ってくれた。
これにより、これまでの日本列島を本国、それ以外の領土を海外領土とするよう
に定めておいた。
ちなみに、海外領土にも1等海外領土や、2等海外領土という風にランクが
付けられる。日本人がいない場所とあって、進出が遅れるかと思ったら、
蒸気船のおかげでけっこう早くに事が進んだ。
まあ、現地住民からしたら、蒸気船が来るなんて、黒船来航どころの騒ぎ
じゃないけどな。
海外領土の支配体制は、それぞれの場所に、総督府を置き、そこに日本から
役人を送り込んで支配させる。しかし、未だに通信方法が郵便なので、指令の
伝達に時間がかかるが。早くに電報を開始したいな。
植民地には、日本人を大量に送り込み、天皇至上主義を現地住民に植え
込ませる。同じ思想の人がたくさんいれば、だんだんとその思想に
染まっていくし、前よりもはるかに良い生活を過ごせば、だんだんと
日本皇国が良いものだと信じるようになっていく。少しばかり反発があったが、
鉄でできた筒を見せたら、従ってくれた。
本国の方では工業化が進み、工場が多く立地するようになったことや、
必要な資材が多くなったことで、第一次産業の生産地が足りなくなっていた。
そこで有能なのが、朝鮮やフィリピンだ。朝鮮では、米の生産ができるし、
フィリピンなどの南方では、林業や農業が盛んだ。ちなみに、そこで
生産された原材料は本国で、製品となり、海外進出した皇国商会がそれを
現地で売って、稼いでいく。
フィリピンの農業では、主にバナナの栽培、ココナツの栽培、ゴムの栽培
などをする。しかし、バナナなどの果実は腐りやすいので、本国まで
輸送することは蒸気船でもできないが。なので食べるには、現地に行くしか
方法はない。俺には取り寄せがあるから何一つ問題はないのだけどな。
それと、日本皇国円を改鋳する。今までの日本皇国円は現代の価値の20倍
だったが、新たに1000円札、5000円札、10000円札の紙幣を作り、
貨幣の価値を現代と釣り合うように落としておいた。
これで、硬貨の価値が下がることになり、万延小判みたいなことに
なりそうだが、ちゃんと前の500円玉を10000円と交換できるようにして
おいたから問題はない。