コンヤモ アナタヲ アイス。
ゴクリと 喉が鳴った
店先に並ぶ アナタを見詰めて
私はまた 小さく歓喜の溜め息を吐く
アナタを毎夜 買ってしまう罪悪感
喜びと後悔が押し寄せて
けれど 欲望には負けてしまうのだ
青い衣装を するりと脱がせ
美しい形に ほぅと溜め息を吐く
露になった それをゆっくり舐めあげる
段々と 溶けて柔らかくなるアナタを
私は 愛撫し ねっとりと舐めあげるのだ
舐めあげるたび 甘くて 甘くて
思わず 歯を立てたくなる
やんわりと食めば
アナタは応じるように 私の口腔へ侵入し
アナタの味を 残してく
唾液が溢れて 堪えきれず嚥下しても
舌の上にアナタの名残があった
リィーン リィーン と縁側の下で 虫が鳴いている
秋口でもまだ暑くて だけど風だけが涼しかった
静かな夜に アナタと居るのは 幸せで
ゆるりと 頬が緩んでしまう
余韻に浸って眼をつむっていると
突然アナタから雫が落ちた
アナタを伝う雫が 私の手の甲にパタリと落ちたのだ
耽美なその姿に 思わず
舌先を伸ばして 雫を舐めとる
じっとりと汗ばむ その姿に焦燥を覚える
ずっと楽しんでいたいのに この幸せな時間は
あと少しで終わってしまうのだ
私は口一杯にアナタを頬張り くわえこむ
口一杯に感じるその温度が なんとも心地よかった
甘くて甘くて 大好きなアナタ
私の片思いだって分かっていても
何度も何度も アナタを買ってしまうのだ
そうして朝には 罪悪感に苛まれる
ああ また やってしまったと
何度も何度も 性懲りもなく 欲望に囚われて
そうして私は また繰り返すのだ
ブーンと唸る コンビニにある冷凍庫の前で
今夜もまた ソーダアイスを買ってしまうのだ
ありがとうございました。
アイスバー食べてて、妖しい感じにちょっと頭に浮かんだから載せちゃいましたwww