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奇術師と投師

読んでいただきありがとうございます。

戦闘回にいかねー。

【ロクーサの迷宮】41階層ボス討伐地点後の中継地点セーフティエリア

このゲームの迷宮と呼ばれるダンジョンは全て一の位が1になっている階層にエネミーが入って来れない結界と転送装置が付いてる。そしてだ。その一個手前の10階層毎のボスを倒せばそのプレイヤーは晴れてその転送装置が使えるって訳だ。

 この話かただと、ボスを倒さないでも次の階層にいける様に聞こえるかもしれないが、答えとしては、

 できるっちゃできる。だ。

 とは言ってもボスとかを掻い潜って次の階層に行くメリットは中々ねぇからそんなことをやる位なら、パーティ組んで、階層ボス倒した方がすげー効率的だ。

 問題点はこの転送装置でしか10階以降の階は下の階に戻れないって事だな。おかげで、初期はどんどん泉の周りに死体が積みあがったもんだ。特に、情報をあまり公開されない、このゲームでは顕著だったな。

 だから、ボスを倒しに行く時もわざわざ、11階から20階ボスのように9階層上らなければいけねーって訳だ。

 その分、ボスは時間沸きするから、1回行ってしまえば、頑張って篭ればなんとかなるっちゃなるが、普通は道中、ボス戦、ボスの沸き考えても2から3戦えれば良い方だろうな。

 この、【インフィニティ・トゥルース・オンライン】で安全エリアでログアウトしないやつは装備アイテム盗まれても文句いえねぇしな。無論、文句は言えるが、『きちんとログアウトやがれ』って全員が思うはずだ。まぁ街ん中ではPKプレイヤーキラーは禁止行為だができないわけじゃねぇし、『PKされても、舞踏にPKされました』なんてでるわけじゃねぇし。実質、ばれなければ犯罪じゃないというリアル志向だ。

 まぁ、PKなんて危ない橋を渡るかと言えば難しい問題だがな。

 さて置き、おかげ様でボス特産のレアドロップの高騰は著しい。だから、俺様も今回のように、わざわざ、依頼してまでダンジョンに篭らなきゃいけねぇ。

 まぁ、その中継地点に人影が2つ。まぁ俺様が依頼した奴らだな。俺様を見つけて女の方はギャーギャー騒いでやがる。めんどくせー。投師スロワーを見習えってんだ。

「おっそーい、一体、いくら待たせる気なのよっー!」

 来て早々騒がしいヤツだ。

「うっさい、2人共いるな」

「うっさいってなによっ! うっさいって」

「うるせー、耳に響く、時間を気にしてたらビックな男になれねーぜ」

「私は、女よ! それに、時間を守らないほうがどうかしてるわ」

 知ってるわ。どうでもいいとこにつっかかるなってーの。

「そうやって、自己の観念を押し付けるなめんどい」

「まぁまぁ落ち着いてください。奇術師さんがそういう方なのは前回ので分かっていたことではないですか」

 もう一人の男のメガネの方は事なかれ主義なんだろうな、宥めに来る。契約の時もそうだった。てか、宥めに来るならさっさと来いってーの。

「そうだけどー」

 まぁ、前回見た感じもそうだが、どうやらメガネがギルド歴かプレイヤー歴長げーんだろうな。あのうっさい女も従ってるし。プレイヤースキルはこれから見せてもらうとして、だ。

「それで、後ろにいる方は?」

 今回、俺様は誰が来るかは言ってなかったからな。そもそもこいつらに話ししてから投師に声掛けたから当然ちゃ当然なんだが。

「あっ、すみません。奇術師トリックスターさんと同じギルドの投師です。宜しくお願いします」

「あー君があの(・・・)

「『あの』と言う部分がどこを指すか分かりませんが、あの(・・・)投師です」

「我々は、【穏やかな猟犬(カームハウンド)】のディオです。職業は《クラス》<重戦士/騎士ヘヴィーウォーリア・ナイト>です。こちらがシャイルです。役職は<二刀剣士/召喚師デュアルソードナー・サモナー>です」

「よろしくねー」

「穏やかな猟犬ってギルドランク2位のですか!? すごいですね!」

「まぁ、プレイヤー数が多いギルドだからね。下っ端の俺が言うのもアレだけどね。それにしても、銃使いの城の方々もよく銃使い(ガンナー)だけでギルドランク4位を維持できるのか不思議でならないよ」

「あ゛ぁ、嫌味か。最初の銃使い不遇説のせいで禄に他のパーティ組むのを断られたりギルド除名されたりしたやつだっていたんだぞ。それで、高い金払ってんのにインしなくなるやつまでいる始末だ。あぁ俺様のフレンドにも辞めたやつがいてな。まぁそんな話はどうでもいいか。つまりだなぁ、俺様が言いてぇことはだ。俺様たちがいかに奮闘している(・・・)かを知らずに、すごいとか不思議とか薄っぺらい言葉で言われるのが気にいらねぇんだよ」

「それは、申し訳なかった」

「申しわけねぇって顔してねぇぜ。ったく、いけ好かねぇ」

「まぁまぁ奇術師さん、落ち着いてください」

「そうよ、落ち着きなさいよー」

「シャイルさん」

「なによ?」

「奇術師さんの言い方は少々角が立っていますが、僕達古参の方は程度はどうであれ似たような感情を抱いてはいますので、気をつけていただければと思います」

「わかったわ、気をつける」

「じゃあ、作戦説明すっぞ」

「了解です」

「わかったわ」

「はい」

 各々三者三様に返事をする。ギスギスしている空気も結構好きだが、一応パーティ組んでんだから切り替えていこう。

「まず、今回は40階から60階順に強行する。道中は俺様がなんとかするから、黙って付いて来い。俺様は一応何回か60階層のボスを討伐しに来てっから、道中はなんとかなる」

「本当に、なんとかなるのー」

 そこの信用問題はめんどせーがしかたねぇか。なんてったって即席パーティだ信用してもらうしかねぇ。

 まぁ俺様はお前等のことは信用してないけどな。

「なる、なんなかったらてめぇらの契約金2倍にしてもいいぜ」

「その話乗ったわよ」

「ただし、なったら契約内容2頭から1頭にしてもらうぜ」

「それは、困る。さっきの話は無かったことにしてもらっていいかな。シャイルも不用意に発言乗らないようにね」

「うっ、ごめんさい」

「っけ。で、60階に着いたら――」

「――ちょっと待ってよ」

「なんだよ、めんどくさい」

「めんどくさいって……いいわ、止めておく。50階層のボスはどうするの?」

「スルーするが?」

 お前等に契約報酬以外の恩恵を与えるわけがねぇだろうが。

「できるんですか?」

「あぁ、仮にできなかったら投師になんとかしてもらう」

 まぁ、そんなことにはならねぇけどな。

「それなら安心しました」

 そう言いながら、メガネの奥でニコニコしてやがる。VRでもその胡散臭さはかもし出されているな。てか、この世界のメガネ碌なヤツいねぇな。メガネ滅びろ。

「で、60階層に着いたら俺様とディオ2人で盾役タンク投師が火力アタッカー、そこの女が回復役ヒーラーだ。まぁ多分必要にならないと思うがな」

「ふーん、火力は一人なのね、まぁいいけど」

 意味ありげな視線を投師に送っている。この女は絡むとうるせぇから無視することにした。なんせ時間が足りないしな! まぁ、実力は嫌でもそのうちわかるだろうよ。

「じゃあ行くぞ」

俺様たちは、中継地点から足を離した。

仕事上不定期更新で申し訳ないでござる。

ストックもないから仕方が無いでござる。

次は遅くても17日か18日の深夜でござる。

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