戦乙女と魔射手と拳闘士
読んでいただきありがとうございます。
いあ、どうしてこうなった。
R-15にするべきかどうか悩んだが、まぁとりあえずしておきます。大丈夫そうなら外します
可愛いロリが私に教えを乞いに来る。
舞踏殿にそう言われたのが、昨日の事である。
実際には、『新しくギルドに中学生くらいの女の子入ったんだが、近接教えられるのがよりによってお前しかいないからくれぐれも、いいか! くれぐれもだ、羽目を外しすぎるなよ』だった気もするが、些細な問題だろう。
そう、些細な問題なのだ。GMコール累計7回貰ったとかも些細な問題だし、『スキンシップ』を取ったあとに白い目で見られるのも些細な問題なのだ。後者に関しては、ゾクゾクして快感を覚えるほどだ。
しかしだ、念のため1時間前に来ているのだが、些細でない事案が一つ発生している。それは――
「で、なんで魔射手までいるのだ?」
――横にいる魔射手である。魔射手とはギルドに同時期に入ったおかげでよくPTを組むのだが、私が女の子と『スキンシップ』すると小言をチクチク言ってくるお母さんみたいなやつだ。
「お前の目付け役だ」
まぁ、ここにいる時点で知っている。そうじゃないかとは薄々思っていたのだ。
「必要ないだろう」
「お前にとっては必要なくても、このギルドにとっては必要なんだよ」
いや、そうではない。
「魔射手である必要がないということだ。お目付け役であれば、戦士ちゃんでも司祭ちゃんでもいいだろう。あとは鍛冶師殿でも可だ」
そう、何が言いたいかと言うと男である魔射手である必要はないだろうと言うことだ。
とは言っても、今言った3人のうち戦士ちゃんは私が視界に入ると威嚇してくるし(これがまた可愛い!)、司祭ちゃんは白い目で見てくる。(快感を覚えるほどの熱視線で!)
鍛冶師殿は『スキンシップ』すると武具作ってくれなくなるが、目の保養にはなる。
「お前がよくてもギルドとしてダメなんだ。あと鍛冶師さんは忙しいらしいぞ」
「そうか、鍛冶師さんの下乳を久しぶりに拝めると思ったが無念」
「お前のブレない所は素直にすごいと思うよ。そんな戦乙女に朗報だ」
「なんだ、今私は失意のどん底にあるのだ。中途半端な朗報だと、お前が消し炭になるぞ」
「お前、消し炭にするような特技ないだろうが・・・・・・。まぁいいか、鍛冶師さんから俺が直接聞いた言葉だ。『『お前が羽目を外さず、しっかり拳闘士を1人前にできるのであれば、胸揉ませてやるぞ』って――』」
「――っしゃぁぁぁぁぁ!!」
あの下乳を揉めるというのか! これは夢じゃないのか? 現実か? あぁ隣に魔射手がいるから現実か。
「……やる気、出しすぎだろ。流石の俺でも引くぞ」
「魔射手、鍛冶師殿の乳だぞ、乳! あの下乳を揉みしだけるんだぞ、これでテンションを上げずに入られようか、いや無いっ!」
「……揉みしだくって、またGMコール食らうぞお前。唯でさえ、お前は司祭には白い目で見られてるんだぞ」
「白い目なぞ、愛さえあれば乗り越えていける」
「いや、その愛もないんだよなぁ」
余計なことは、言うな。零から始まる愛だって会っていいはずだろ?
「まぁ、些細なことはどうでもいいだろ。乳揉みし抱き引き換え券はまだ来ないのか?」
「お前、会ってもない拳闘士のことを変なあだ名で呼ぶな。失礼だろ」
「そうだな、鍛冶師殿以上の下乳かもしれないしな! そうなるとロリ巨乳か腕が鳴るな」
「鳴るな。手をワキワキさせるな。落ち着け。あと、悲報だ」
「なんだ。今の私は幸せの頂点にいる。この私を生半可な悲報で落胆させれるとは思うなよ!」
「お前わざとやっていないか? まぁいいや、下乳のくだりからかな? 小さい女の子が白い目でこちらを見てるぞ。多分、あれが拳闘士だ」
魔射手が指を指す方向を見ると、そこには可憐な手甲をした少女がいた。
「なん……だと!?」
一歩近づく。
一歩離れる。
二歩近づく。
三歩離れる。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
畜生、美少女じゃないか! これを見られてただと! いや、まてこの場合下乳はどうなる? 訓練では羽目を外してないが、そもそも訓練以前の問題ではないか?
いや、まだ勝機はある! いつの間にか地面に倒れこんでいたようだ。精神ダメージが脚に来ていたらしい。
獲物を見据える。
びくっ。としている。可愛い……じゃなくて、可愛いのは重要だがそうじゃない。
私に重要なのは――
【GMコールされました。至急、リオフルウス、冒険者ギルドまで起こし下さい】
――ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
脳内に鳴る無慈悲な最終通告。上を見上げると、渋い顔をする魔射手。どうやらあいつもGMコールされたみたいだ。ざまぁみろ。
「不覚だがしかたない。鍛冶師さんと舞踏さんに連絡した。俺たちは冒険者ギルドに行くぞ」
「あぁ嫌だ、嫌だ、嫌だ。私の下乳が下乳が離れていくぅぅ」
手を伸ばすがstrを伸ばしていない私は無残にも魔射手に引っ張られていく。
「拳闘士ちゃん! 鍛冶師さんと舞踏さんに連絡したから誰か来ると思うからそこで待っていてくれ! こいつをちょっと反省室に連れて行くよ! 今度は俺を外してこいつだけGMコールしてくれるとうれしいなぁ!」
あ、こいつ私を売って一人だけ好感度上げるつもりだな! 腹黒いぞ! いいからその手を離せぇーー!
戦乙女の草案
その1 あらあら、うふふな巨乳の戦乙女
その2 女の子大好き元気娘な戦乙女
その3 戦乙女とは名ばかり筋肉ムキムキマッチョマンな男戦乙女
結果、その2したんだが。勝手にキャラが動いてこうなった。
俺は悪くない。