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東方永絆録  作者: Alice
一章:紅白少女
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第2ラウンド

「うぁぁぁあああっ」


 吹き飛ばされてたフランが私達めがけて飛んできた。


「ちょっ!? フラン!!? 大丈夫なの!?」


 レミリアはそれを受け止める。


「あ、お姉様! あいつすごいよっ!」


 フランの目はキラキラと光っている。なんていうか、無邪気だな……


「そっちもどうにか無事だったみたいね、魔理沙」

「ああ、どうにかな。そっちも随分とヤバそうだな、霊夢」


 私達のそばにやって来たのは霊夢達だった。あいつの方もすでにボロボロだ。


 少女は攻撃を一時中断し、こちらを見下ろしている。

 

「なるほど、援軍ですか。それもいいでしょう。作戦会議は大丈夫ですか?」


 いちいちこちらを舐めてくれるぜ。ほんと、どこかの巫女に似てるよな。


「なんか、あの巫女さん霊夢さんに似てませんか? いえ、外見とかじゃなくて、中身が」


 早苗は私が思っていることを口にした。


「あんた、私に喧嘩売ってるの?」


 霊夢の鋭い眼差しが早苗を襲う。


「じ、冗談ですよっ! 今回は巫女退治ですね! 頑張らないと!」


 どうにか話をそらそうとするが、全くそらせてない。ほんと、空気読めないよな……


「いつまでコントみたいなことやってんだよ。ところで、お前誰だよ……?」


「鈴仙よっ! 耳がないとわからないの!?」


 鈴仙はすこし泣きそうな表情になる。


「いやまあ、いつも耳を目印にしていたもので。って、そんなことはどうでもいいんだよ。あいつの波長はどうなってるんだ?」

「そんなことって……ちょっとまって——あの人の波長は長いままね。ずっと冷静でいられる人だわ。掻き乱すのは難しいかも」


 なるほどね。さて、どうしたものか……


「これは一斉に行くしかないわね……いくわよ、フラン!」

「わかったわ、お姉様!」


 私たちが考えていると、何も考えていないレミリアはグングニルを、フランはレーヴァテインを手に握った。少女に向かって飛んでいくレミリアにフランは続く。


「まったく、勝手な……私も行く!」


 妖夢は刀を勢いよく引き抜き二人に続いた。勝手なのはお前も同じだろ……


「しょうがないわね……守矢の巫女さん、あの三人が引き付けている間に私達は隙を付くわよ。霊夢と魔理沙はここで力を溜めておいて。ほら、行くわよ!」


「わかりました! ——って、待ってくださいよー!」


 早苗は鈴仙の後を追っていく。


 とりあえず、私達は回復と力を貯めることに集中しなければ……


 レミリア達は近接戦に持っていったようだが、少女の方はひと振りの剣を持って三人を圧倒していた。


「その剣に斬れないものはなかったのではないですか?」


 少女は嘲笑うように言う。


「あんまり、と言ったはずだ!」


 妖夢は少女と鍔迫り合う。


「そう。あなたは半人半霊ですね。ということは、白玉楼に住んでいるのかしら。幽々子は元気ですか?」


 少女は現在人間になっている妖夢の本来の姿を見破った。あいつがこの異変の犯人だから分かるのか?


「元気といえば元気だな」

「それは良かったです」


 少女は後ろから這いよるフランとレミリアに襲われる前に、妖夢を切り飛ばした。


「妖夢!?」

「ぐ……大丈夫だ……」


 強がっているが、どう見ても大丈夫じゃない。一撃で致命傷って…… 


「そちらは吸血鬼ですね。どうですか? 今の幻想郷は」


 レミリアとフランの猛攻を受け流しながら、少女は問う。


「ええ。最高だと思ってるわ。だからはっきり言って貴女は迷惑ね。私は吸血鬼ということに誇りを持っているの。だから、早くやられてくれない?」

「お姉様、すぐに壊れちゃったら面白くないよ!?」

「あー、もうあんたは!! いい? 今はこの異変解決することが先決よ。吸血鬼に戻ったら遊んでもらえばいいでしょう?」

「それもそうだね! それじゃあ、いっくよー!」


 フランから狂気が溢れ出した。結構離れているここまで伝わってくるって怖すぎだぜ……


 フランはレーヴァテインを投げ捨てた。


「あははっ、壊れちゃえっ!」


 フランは右手の拳を少女にぶち込んだ。


 ものすごい打撃音が空に響いた。


「今のは危なかったですね」


 砕けたのは剣だけ。フランの拳は後一歩届かなかった。


「これはお返しです」


 瞬間、少女は手から放った光線で二人を凪いだ。


「レミリア! フラン!」


 レミリア達はどうにか私達の近くで体勢を取り直した。


「大丈夫……多分ね……」


 こっちも負傷か……


 残るは早苗と鈴仙だけだが——


「きゃああっ」


 なるほど、全滅ですか……

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