自由へ
動物達はいつものように走り廻り、飛び廻る。
壁を越えて。
その姿は人間達が強く描く自由のようだ。
だが、忘れてはいけない
動物達にも願望があることを。
限り在る命の焔があることを。
運命は残酷だということを。
それでも――
人間達は汗を流しながら勝利の先に在る真の自由を求めるだろう。
自由へ至ることがどんなに残酷であっても、
進む足を止めることなど出来ない。
進んでいく時間を止める事など出来ない。
だからこそ、世界は美しい。
今日も何処かで人が散る。
今日も何処かで悲しみが巡る。
人間達が求める自由へと一歩ずつ進む。
其れがこの世に生まれた人間の思いだと言わんばかりに。