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Carnival of blood and gunpowder

原案:田上祐司@小説家になろうにて執筆中さん

 俺達の部隊は苦戦していた。


 拠点から出撃した途端に、敵に囲まれ、全く動けない状況になってしまっていた。そもそも、ここまでの戦力差、物量差を、誰が予想したというのか。


 まず、兵器の質が違う。こちらの攻撃は敵に効かないが、相手の攻撃は我らに大打撃を与えてくる。


 そして、生産能力が違う。こちらが安くて弱い兵器や部隊を、必死に生産、編成している間に、敵はそれ以上の強力な部隊を送り込んでくる。


 もちろん、こちらだって意地がある。相手にも損害を与えている。だが、奴らは損害以上の物量で攻めてくる。つまりは、こちらは終始ジリ貧なのである。


 「衛生兵…ッ、衛生兵ーー!!」


 負傷した仲間や部下を助けるために治療を求めるが、衛生兵も手一杯なのか、もしくはやられてしまったのか、なかなか来ない。


 とにかく励まし続けるのだが、やっと衛生兵が来たときには、手遅れということも少なくない。かといって、弔いも出来ない。ここは戦場なのだ。硝煙と、血と、絶望の香りが漂う、戦場。


 やられるのは時間の問題だった。


「もっと、もっと兵力や予算を集めるなり、作戦を立てるなりして準備をしていたら、こんなことにはならなかったはずだ! 誰が始めたんだ、こんな無謀な戦争…!」


……


「なんだよこのゲーム。プレイヤー側に不利過ぎ。敵の数は多いし、こっちの兵器はしょぼいし。昔のSLGってこんなんばっかだな」


 そして切られた『世界』のスイッチ。

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