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短編詩

夏風

作者: 伽倶夜咲良

夏風は

春風追い越し

舞い上がる

あの登り立つ雲の上まで

突き刺さる

天中の光も畏れずに

ただひたすらに上をめざして

どこを目指してるの?

問いかける声も聞こえていないだろう

ああ、どこまでもどこまでもただ駆け上ってく

僕を置き去りにして

春風を置き去りにして

君の目指す先、君が辿り着くその場所を

見てみたい

叶わない願い

届かない

わかってる

ああ、それでも君はどこまでも駆け抜けていくんだ

一瞬(ひととき)も、息を漏らす間も惜しむように

ただ、ただ、過ぎ去ってゆく君の姿を

ただ、ただ、僕は見つめるだけ

目映いキラメキの粒が細やかな粒子となって

僕に降りそそぎ、僕にぶつかり雪粒のように消えていく

ただ、ただ、僕は追いつけずに見つめるだけ

春から夏へ

夏は鮮烈に

過ぎ去ってゆく

僕を置き去りにして


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