プロローグ つー!
続きました。
2章が終わるまでは毎日投稿で行こうと思います。
「ありがとうございます!」
ヤバイ恋人いた経験0の俺にはこの笑顔はまぶしすぎる!
(あれそういやさっき何も考えずに同意書にサインしちまったけど中身どうなってるのかな?)
そう考えた途端に俺の背中に冷や汗が出てきた。
「あのーその同意書の中ってどうなっているか教えてもらえます?」
「ええまずそこから説明しましょう!」
そう言ってレティナさんは俺に同意書を見せてきた。その紙にはこう書いてあった。
[1,私如月蓮は神に生まれ変わりレイドルークとアティネスの争いを止めます
2,私は両国の争いを収めた後和平させ文化レベルを成長させます
3,私は争いを収め文化レベルを成長させるまで元の世界に戻りません
4,以上の誓いを私は必ず守ります
,,,,, 如月蓮]
読み終わったあとしっかり20秒ほど固まったところで俺は意識を取り戻した。
そして同時に俺はこの女に嵌められたことを理解した。
おい、あんたおれを嵌めたな!!」
「なにをそんな人聞きの悪いことを!
私は嵌めてなんかいません 貴方が勝手に勘違いしただけでしょう!?」
その時俺は悟った。
この女は今まで猫を被っていたことに。
そのあと俺たちは3分ほど子供見たいに言い争っていた、、、
「はあ、話が進まないので次の説明に移りますよ。」
「ああ、わかったよ」
「まずは箱庭という表現についてですね。
貴方は今から異世界に行って勇者と魔王の争いを止めてもらいます。その後建物や音楽の文化レベルを上げていただきます。
この行為が箱庭ゲームに似ているので箱庭と表現させていただきました。」
はぁ まあある程度は理解したが、この神に生まれ変わるというのが理解できない。
それが顔に出ていたのかレティナが説明してきた。
「神に成るとは言えど私のように死後のことは決めれませんよ。神って言うよりとんでなく強い人といった方がいいかもしれませんね。」
「なるほど。でこのレイドルークとアティネスってなんなんだ?」
「それは如月さんが行っていただく世界『フリューゲル』に存在する国の名前ですよ。
レイドルークが人類側で、アティネスが魔族側なので覚えておいてください。」
「で、その両国を和平させればいいのはわかったがこの文化レベルの向上はどういう定義なんだ?」
もし日本ぐらいまで上げろとか言われたらさすがにキレるぞ!
なんて思っていたらレティナはまた察したらしくため息をつきながらこういってきた。
「さすがにそこまでは言いません。貴方は日本からの転生でしょう?まあ大体日本の3割4割ぐらいに如月さんにはしてほしいのです。
あ、あと餓死者も減らして下さいね!」
なるほどそういうことか。
要はいまフリューゲルでは人間と魔族の戦争に加えて餓死者などでとても人口が減っているということか。
それを俺に止めてもらいたいといった感じだな。
そんでもって街などの改善もすると、
うん確かに箱庭ゲームっぽい気がしてきた!
と、ここまで考えて1つ疑問が挙がってきた。
「なあでもそれあんたら神がすればいいんじゃねえの?」
「そう簡単には行かないんですよ!
私も、私ができるのならしたかったですよ!
でも前任の神があちらでやらかして以来私たちは降臨出来なくなったんですよ!!!」
「お、おう ちなみに何をやらかしたんだその前任の神は?」
「前任の神はあちらで人間の子どもを育てていました。神の祝福を受けたその子どもは、大きくなって神が目を離した間に逃げ出して魔王を殺してしまったのですよ。そしてその子どもは勇者と呼ばれるようになりました。ただしこれにより魔族と人間の戦争が始まってしまいました。」
え?これ神悪くなくない?だって目を離しただけだろ? と考えているとやっぱりレティナは察してくれて、続きを教えてくれた。
「そもそも神は人々の死後を扱うだけであまり人々の暮らしに手を出してはいけないのですよ。それなのにあんなミスを犯してさらにそのせいで教会が壊されてしまったので私たちは手出し出来ないのですよ!!」
なるほど神の力は信仰心とよく聞くけど教会が壊されたから力を得られなくて手出し出来ないのか。
なんかそう考えると憐れだな。
そう考えてしまったせいなのか
「わかった。 初期装備と金さえくれたらやりに行ってやるよ。」
なんて俺は思わず言ってしまった。
「やったぁ♪ ありがとうございます♪
じゃあ今から送りますね!この魔方陣の中に入ってください!」
俺はレティナの笑顔と唐突すぎる発言にドキッとしたが、
ばれないようにすぐ魔方陣の中に足を踏み入れた。そうするとレティナが急に改まって
「如月さんフリューゲルを今救えるのは貴方だけです。もし救えたのならば私たち神が願い事を1つだけ叶えてあげましょう!ではお元気で!!」
と言ってきたので俺もレティナに向かって
「お前も元気でなレティナ。次は世間話でもしようぜ!」
と言ったらレティナの顔が沸騰したように赤くなったのが見えた。
その顔を見ながら俺はフリューゲルへと転移していった。
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「おおっ!これが異世界か!」
フリューゲルについた俺の目の前に広がっていたのはthe異世界といった感じの町並みだった。
「とりあえずまずは冒険者ギルドにいこうか。」
そう呟いて俺は異世界での第一歩を出した。
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