1話 国王の決断
前回書き方わからないまま投稿したので実質今作から初連載です‼よろしくお願いします。
もし読んでいただけたらと思います。また、自分でも見つけたら直していきたいと思うのですが、間違いなどがあったら教えていただけると幸いです。
「良いな??これは儂の決定事項じゃ。故に勝手に変えることは出来ぬ。また反論があったとしても儂を納得させることができぬ場合は無理じゃ。」
ハルトの父国王アールド=ルナ=アルタイムは厳しい表情でハルトと兄ガリア=ルナ=アルタイムに告げた。
「父上!!何故です!!次代国王が私ではなくハルトなのですか!!王位継承権1位である私なはずです!!どうかお考え直し下さい!!」
まずい…。兄は父上の考えが気に入らなかったらしく怒っている…。僕が王になるのは嫌なのですか??とか変に口出しをしたら後で何をされるかわかったものじゃないぞ…。ここは様子を見てみよう。
「ガリアよ…。こうなった事の顛末にまだ気づいておらんのか??いや教育を誤った儂の責任ととられてもおかしくは無い…か。」
アールドは悲しげな表情をしながら王座から立つ。
「ではガリアよ。お前に問おう。王とはどんな存在であれねばならぬと儂は教えてきたか??」
「そ、それは…」
ガリア王子は何も答えられなかった。
「そうであろう。何も答えられないであろう。その象徴が民からの声とお前の今までの行動よ。そして儂は注意や罰を与えてきたはずだ。それをお前は軽んじてきた。そして今日そのしわ寄せが来たという事だ。」
民衆からのガリア王子の噂は酷く、子どもがぶつかりそうになると殴ったり、偉そうにしていたりなど多かった。
「更にお前が先日民衆に腹を立てて怪我させたそうではないか。本来ならばお前は既に牢獄行きなのを許されていることを…。」
「ち、父上待ってください‼それは誤解です‼確かに民衆を前に腹を立てたことは事実です‼し、しかし私は殴っていません‼」
「ほう??儂は怪我をさせたとしか言ってないのになぜお前は民衆を殴ったことがわかるのだ??」
「…‼」
「わかったかガリア。お前が王になったところで民衆から反抗がくるだけだ。恨むのであれば今までの己の歩みを恨むのじゃな。」
ガリア王子は憎々し気な表情をして去っていった。
それにしても国王か…。急にそんなこと言われてもできる気がしないなぁ…。
「ハルトよ。」
「はっはいっ‼」
し、しまった…。先が思いやられているのばれてしまったかな…??
「お前にはまだ王族として教えなくてはいけないことが沢山ある。儂が国王としてまだできている間に教えよう。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
よ、よかった。ばれてなかったか…。
「だからお前は国王となれる己の自信を鍛えてくるがいい。」
ばれてた~…