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第一投 来たれ!風中ウィンドウボール部へ!


風中(かぜちゅう)ウィンドウボール部創設のため、部員を募集しています!

 ご興味のある方は、是非、私達の所に集まってください!」

「ウィンドウボールは、まだ競技人口も少ないので、上手くやれば全国大会も夢でははなかとです!

 でも、まだ部員が足りません!ぜひ貴方の力で全国に通用するウィンドウボール部を立ち上げましょう!」

「ウィンドウボール部。

 よろしく」


 ここ、風ヶ丘(かぜがおか)学園中等部の正門前では、登校中の生徒に呼びかける元気な女生徒の声が響いていた。(いや、最後の一人はやる気なさげな声だが。)


 ──来たれ!風中ウィンドウボール部へ!


 模造紙に大きく書かれた大筆の字が力強い。というか、ある種の暑苦しささえ感じる。

 生徒会が慌てて出てきて、呼びかけをやめるように説得する。


「あなた達!

 生徒会への届け出もなく、何をやっているのですか!」


 これは生徒会副会長、三年の山科(やましな) (ゆかり)である。

 身長は157cmで銀髪ツインテメガネが無駄に似合っているが、書記ではなく副会長である。

 勉強と魔法は学年主席だが、胸と運動神経はない。


「すみません。

 生徒会の許可が必要とですか?」


 たまに博多弁が見え隠れする杉橋(すぎはし) 夏菜(かな)は、おそるおそる質問をした。

 身長148cm前後で一年生。青髪ショートカットに金色のカチューシャがトレードマークである。

 運動神経もそこそこ、学業もそこそこ、胸もそこそことどれも普通かそれよりほんのちょっとだけよい普通の女子だ。


「そのとおりですよぉ?

 皆さんにこのような事を許しているとぉ、風紀が乱れると言いますかぁ」


 おっとりしているこの子は、生徒会書紀で二年の吉田(よしだ) 咲枝(さきえ)だ。

 身長153cmでワンレンピンク髪、無駄に胸に脂肪が付いている。

 学業はそこそこだが、柔らかな人となりからか男子生徒からの人気が高い。というか、信者がいる。

 小学生の頃は運動神経抜群だったが、中学生になってになってからは()えない。

 胸の重みのせいだろうと嫌味(いやみ)を言う女子もいるが、真相は不明である。


「それ、ない。

 そもそも、校長先生に許可、貰った」


 やる気がなさそうな割に正当性を主張するこの子は、一年生の土方(ひじかた) (こずえ)である。

 139cmの黒髪ロングでサラサラヘア、胸周(むなまわ)りもスッキリである。

 学業、魔法とも常に上位で、運動神経も本気を出せばかなり良い。

 ただし、「眠い、だるい、おひさま嫌い」の三拍子のため、努力している人からは嫌われている。

 

「校長先生から?

 いや、あの人から貰っても駄目よ!

 生徒手帳にも書いてるわよ!

 書類手続きはこっちだから!」


 副会長がまくし立てる。

 学校のトップが誰であれ、法治国家の縮小版である学校組織の校則は憲法に相当する。

 彼女は、その憲法を遵守(じゅんしゅ)させることが生徒会の役割と信じて疑わない。


「じゃぁ、撤収(てっしゅう)

 放課後手続きするから宜しくお願いします!」


 最後に号令を出したのは、曽我(そが) 微風(そよかぜ)である。

 彼女こそ、風中にウィンドウボール部を作るきっかけとなった張本人。この話の主人公である。

 やる気と思い切りはトップクラスであるが、成績、魔法ともに空回り。運動神経はそこそこよい。

 ちなみに一年生で身長160cmのポニテ、茶髪。胸もそこそこ出ているが、お腹もそこそこ出ているため、男子からは動けるデブと呼ばれている。

 本当にこの子が主人公で話が続けられるのか、作者も不安である。


 この学校では、生徒会がかなり権力を持っている想定です。

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